写真展「NY・マンハッタンの主たち」2011/09/17 20:58

 これまでの僕の人生は残念ながら何事にも「とりあえず」が多く、確信をもって前へ、はあまりなかったような気がします。とりあえず走り出して、途中で考えをまとめようというタチなのかもしれません。NYにおいてもやはり「とりあえず」自分の感性らしきものに従順に写真を撮ろうと決心をしました。アレやコレやを考えずに単純にこれだと思ったらシャッターを押し、撮るということにしました。
 
 「下北半島にて」を撮ったときには無心でした。考えていたのは人々の生活の一端を撮りたいという気持ちだけでした。どこかに発表をするアテがあったわけでもでもなく、ましてや個展ができるなどと考えもしていませんでしたから、半島の人々の生活が分かるように撮ることだけを意識してフィルムが続く限りひたすら撮りました。
 僕はそのことを思い出し、とにかくマンハッタンの人々を中心に撮ろうと心がけました。幸いにもデジタルの時代でフィルムの枚数を気にする必要がなく、歩留まりが悪くてもたくさんの枚数を取ることを心がけることにしました。


 街で見かける人々の仕草や表情は、通勤の人も買い物をしている人も、あるいは外で仕事をしている人も思いのほか、無防備で、素のままの彼ら自身ではないかと僕は思うのです。その一瞬を逃がさずにシャッターを切ることができれば「とりあえず」の一枚は撮れそうな気がしました。ひと周りをして疲れたらキャフェでひと休みをし、レストランで食事をし、その場その場で人間観察をして撮り続けました。
 また、観光バスにも乗りました。観光をするのも無論、楽しかったのですが合わせて二階建てバスの高さから眺めたマンハッタンの景色や人々の写真も全体の写真構成の中では変化を与えるのではないかと思いました。


 写真は好きなものを好きな分量だけプラスチックの容器に入れて、重さを量ってもらい料金を支払うというセルフサーヴィスのレストラン。持ち帰りもできます。中華、イタリアン、肉類、魚類、煮野菜、生野菜となんでもあります。難点は食べ過ぎることです。
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