小説「グッバイ艶」 ― 2011/05/26 21:57
僕が敬愛する小説家で放送作家である南川泰三氏の小説「グッバイ艶」がビッグヒットを連発している幻冬舎から発刊されます。数年前に作品社から出版されましたがこの度、新しいページが加えられて装丁も一新され書店に並びます。
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酒を愛し、激しく、奔放に生きた「艶」。
六回の自殺未遂の末、ついに酒で命を縮めた艶。
遺され日記から妻の過去に分け入る夫。
そこで知った意外な妻の素顔とは?
「お酒やすてきな男や、死ぬほど好きな男に一日中、酔っていたかった。熱狂的に酔い、そして生き、絶望にさえ酔いたかった」
艶の死後、下着の中に隠されていたノートの切れ端、それは妻が夫に仕掛けた最後の愛の罠だった。
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南川氏のブログより
http://taizonikki.exblog.jp/14824430/
小説「グッバイ艶」に書かれた時代は昭和43年に始まっている。昭和43年と言えば日本国中に反戦デモと安保条約反対の運動が盛り上がり、各地でデモが相継ぎ、10月21日の国際反戦デーには全国600カ所で集会、デモ隊が新宿駅を占拠。騒乱罪が適用された。
この頃、僕は東京の東中野にあったアパートの一階に住んでいたのだが、国際反戦デーの日、真夜中、騒乱罪が適用され逃げた仲間たちが突然、裏の窓から飛び込んできた。部屋中に催涙ガスの匂いが充満した。逃げ込んできたのは当時の劇団の仲間たちだ。
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札幌紀伊国屋での扱いは30日頃になるということです。
Amazon.comでも扱っていますがご注文の際には幻冬舎のを選んでください。作品社のは絶版となっていますし、新規に加えられたページがありませんから。
なお、この小説を映画化しようという活動も始まりました。
下記のサイトも是非ご覧ください。
http://www.good-by-en-eigaka.com/
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