ドキュメンタリー写真2013/03/19 23:26

 先の日曜日で終わったJRP札幌支部の合同展を見に来て下さったある方から、やはり合同展に出品した会員を通してメールをいただきました。会場で立ち話を少しした際に2011年にキヤノンギャラリー札幌で開いた「自主夜間中学 札幌遠友塾」を見たとお話をしてくださったので記憶にありました。他にも2名ほど「自主夜間中学 札幌遠友塾」を見たという方がおられましたがそのうちの一人です。
 僕にとっては大変大事な作品です。それを見て、僕の作品であると覚えていてくれるのは表現者にとって至極光栄なことであり嬉しいことです。

 「2年前ですか?キャノンギャラリーの写真と文章を思い出さなくてはと思い、大坂さんのブログをさかのぼりました。ありました、伊藤フサコさんの写真と文章甦りました。
写真は無かったですが、27枚の作文にまた涙が止まりません。確か高齢なのになんかいいなぁキラキラしてるって笑顔の写真も思い出しました。
また大坂さんと会えるとも思うので、そんときに写真の奥の深い思いを話してみたいです」

 「自主夜間中学 札幌遠友塾」は、2009年に発表した「下北半島にて」と、同じく同年に発表をした「玉撞き屋の千代さん」と共にドキュメンタリー作品として僕の写真活動の柱です。(あいにく「下北半島にて」は新宿で、「玉撞き屋の千代さん」は梅田でしか展を開いていません)

 これらは名取洋之助の「写真の読み方」を60年代に読んで写真を勉強した僕にとっては写真の原点です。無論、時代は大きく変化し、写真の社会との関わり方も変化していることは分かるのですが、まだまだドキュメンタリー写真の役割なりその方法論は陳腐化していないと思っています。ただ残念なことは当時の「アサヒグラフ」や「毎日グラフ」、アメリカの「LIFE」のような雑誌が廃刊になってしまったことです。
 そんなことで僕にとっての次善の策は写真展を開いて観てもらうことしかありません。

 前出のメールにある「写真の奥の深い思いを話し」ができるかどうかは分かりませんがお目にかかってお話を伺いたいと思っています。

 札幌の今日はプラス9度であったそうです。除雪車の入らない道路や歩道は歩きにくく倍も三倍も疲れます。
Free Access Counter Templates