JRP日本リアリズム写真集団札幌支部合同展5日目2013/03/16 23:52

 早くも明日は最終日となります。しかし、その前に今日の出来事を。

 終日天気はぱっとせずぐずぐずの空模様でした。そのせいかと思いながらも午前中のお客さんの入りは20人前後でした。すでに新聞の効果は薄れたのかとさえ思いました。しかし、天気は相変わらずでしたが2時ころから切れ目なく入場者が続きました。
 今日は午後から3人体制で来館者を待ち受けていました。JRP札幌支部の会員は5名なのですがうち2人は海外、道内の出張です。そんなことで札幌残留組は全員集合となりました。ちょうどそれに合わせてくれたように次から次へとお客さんが来てくれ、皆さんはゆっくりと作品を鑑賞してくださいました。そんなことでがらんとしていた会場は狭ささえ感じさせました。

 午後4時ころ、会場がごった返していました。そんなとき、入口にベレー帽をかぶった男性がにこにこしながら立っていました。その方が老練の写真家松田芳明氏でした。
 今回の展を開くことが決って以来、JRP本部から松田氏が訪ねてゆくかもしれないということを聞いていました。
 氏は「まずは作品を拝見します」と言って1点1点の展示作品を丁寧に観て歩きました。僕の作品も同様にじっくりと観てくださいました。そして、大判のキャフェの写真を指して「いいね。この中には4つも5つもの人生が見える」とコメントをしてくださいました。僕はたまらなく嬉しくなりました。僕にとってはそれだけで今回の展示会の目的を十分に果たした気分になりました。

 氏がすべてを観終わったころには大方のお客さんはお帰りになっていていたので我々は氏を囲んでお話を聞くことができました。氏は会場中央の椅子に腰を掛けて小一時間も話してくれました。
 氏は「写真集 ふるさと ヤマ 真谷地」(自費出版)という北海道の炭鉱の記録を撮った83歳になる老練の写真家です。

 明日は最終日です。午後6時までです。是非、お出かけください。
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