今日から3月2013/03/01 23:47

 今年はあと10ヶ月となってしまった、と考えるか10ヶ月もあると考えるか。札幌の冬は長いと思っている間にもう3月に突入ですから、僕は毎日が飛ぶように消失していくように感じます。

 今朝は珍しく朝食後、新聞を読む間もなく外出をしました。9時半から札幌市資料館で来年の3月のギャラリー使用の抽選会があり、僕はJRPの来年の会場を確保する重要な使命を帯びて緊張しながら会場に向かいました。僕は一番乗りでした。がらんとした大きな抽選会場にたくさんのテーブルとイスが並べられていました。こんなに大勢が参加するのかと思いながらますます緊張しました。
 やがて予定の時間が来て「これから来年3月の会場使用の抽選会を始めます」という担当者の挨拶が始まりました。しかし、参加者は僕のほかにもう一人だけでした。
 というわけで僕は希望の2014年3月11日からの合同展の会場を見事に確保しました。

 JRP札幌支部の初合同展は今月12日からです。しかし、来年の予定が決まってしまいました。僕は、加齢とともにあまり先々のことは考えず、予定もせずと思っているのですがどうなることやら。

 多分、今月17日に合同展が終わって、だらだらと1年間をすごし、あっという間に2回目の合同展の時期になり、そして直前になって慌てることだろうと想像しています。
 次回の合同展まで、まだまだ時間があると思っているととんでもないことになりそうな気がします。
 本当に1日が終わるのが早いです。

映画で写真の勉強2013/03/02 23:35

 僕は映画が大変好きです。小説と同じようにさまざまな人生が描かれていている作品が好きです。中には、本と同じように購入をして、何度も繰り返し観る作品もあります。ビデオの時代には保管するのに大変でしたが、今はDVDですから大変楽になりました。
 映画館で観た作品を、時期が来てDVD化されるとレンタルをして再度観るということもしばしばあります。

 僕にとっての映画は、本来の映画の物語を楽しむということのほかに写真の勉強をさせてもらうという目的もあります。映画は演出されたものです。反面、僕が撮る写真は非演出です。その意味においては正反対なのですが、僕は画面を追いながら気持ちの中でパチリ、パチリト静止写真を撮ります。人物の配置、カメラアングル、照明など緻密に演出された画面ですから僕にとっては勉強材料に事欠きません。

 小津安二郎の作品を勉強し、結果、影響を受けたという映画作家は国内外にたくさんおられるようです。僕にとっても同様に構図のとり方、特に腰位置の高さのアングルは参考になることがたくさんあります。
 先日も何十回目かの「晩春」を観ました。何度観ても勉強になります。

 写真は冒頭の場面です。文机に向かって仕事をしている2人と、背景にいる原節子の位置関係は絶妙だと思うのです。そこで、僕は心の中でパチリとシャッターボタンを押すのです。そんな練習をしていればスナップ写真の場合にとっさに人間関係を構図の中で的確に捉えることができるようになるのではないかと思っています。

JRP例会の様子2013/03/03 23:06

 僕は「日本リアリズム写真集団札幌支部」に所属しています。昨年9月に創設したばかりの大変若い団体です。現在の会員数は5名です。ここでは月に1回の例会があります。都合がつく会員が集まって2~3時間、写真談義をします。皆、それぞれの作風があり刺激的です。下記のサイトは来週12日から始まる合同展に展示する作品について語り合っている様子です。
http://jrps.exblog.jp/
http://jrps.exblog.jp/17402347/
合同展の会場でお目にかかれれば大変うれしく思います。是非お出かけください。

 写真は今日の三越前の様子。これだけの吹雪になると、さすがに人通りは少なくゴーストタウンのような感じさえします。皆どこへ行ってしまったのか・・この道路の地にある地下遊歩道へ避難しています。

映画で写真の勉強-22013/03/04 22:22

 2日のブログで小津安二郎の「晩春」に少し触れました。その続きです。
 僕は人物を撮るのが好きです。純粋に風景や動物、花などの写真はめったに撮りません。あまり関心がないせいかもしれません。僕が写真の題材として強い興味がわくのは人物です。それは学生時代から同じです。手元にはすでにありませんが大学生の時に撮った男性のポートレイトはいまだに脳裏に焼き付いています。新宿の東口前の広場で撮らせてもらったのです。今でもあれは僕の傑作だったと思っています・・。
 
 僕が関心をもつのはスタジオで撮るのではなく、生活の場で撮る人物写真なのです。生活の中での立ち居振る舞いの中で、その人物を浮き上がらせるようなのが僕は好きなのです。
 「晩春」にはたくさんの人物を撮っている場面があります。それらはもちろん注意深く演出された場面で、非演出の僕のとる写真とは正反対なのですが、僕にとっては大事な勉強材料です。その構図や光の当て具合など、何度観ても新しいことに気づかせてくれて勉強になります。
 また、僕は1枚で完結する写真は今までに取り組んだことがありません。個展をやることを考えると3~40枚の組み写真となります。その場合にどんな場面の写真が含まれていなければならないかを考えながら撮影をし、選び、構成を考えます。
 この「晩春」は冒頭に北鎌倉の風景が映し出され、話の舞台が示されます。それから登場人物たちのさまざまな動きに沿った場面に変わってゆきます。その手法は僕が組み写真でドキュメンタリー写真を構成するのと同じだと思っています。
 「晩春」は昭和24年の作品ですから、僕が共感するその手法はもう時代遅れだと言われるかもしれません。それでも僕は小津安二郎の作品には普遍的な法則があるように思えます。

コカコーラ初体験2013/03/05 23:48

 写真の話しではありませんがやはり「晩春」を観て気になったことがあります。この作品は昭和24年(1949年)に完成したのですがすでにコカコーラの看板が写っています。

 僕が生まれて初めてコカコーラという飲み物を体験したのは中学3年の時でした。つまり1960年です。以前にも書きましたが、僕は中学3年の4月から東京の世田谷区立松沢中学校に転校しました。それまでは青森市立松原中学校という、今では廃校になっている学校にいました。
青森ではコカコーラを見かけたこともありませんでした。当時の青森は市内ですらバイヤリースオレンジジュースを飲めたのは年に何回かという環境でした。コカコーラなど知る由もありませんでした。

 僕は京王線の桜上水に下宿をしていました。一駅新宿寄りに下高井戸駅があり、大きな商店街がありました。そこには同級生のF君が住んでいました。彼の家は酒屋さんでした。
 ある日の放課後、「あそぼ~よ」といって彼の家に遊びに行きました。彼は「お~」といって店の奥から出てきて2階の彼の部屋に招いてくれました。その時に店で売っていたこのコカコーラをくすねて僕にごちそうしてくれたのです。この黒い飲み物は薬っぽくて妙な味でした。F君は「これを飲みすぎるとインポテンツになるらしいぜ」と講釈しながらうまそうに飲んでいました。僕には到底うまいとは思えない代物でした。

 僕は今ではコカコーラゼロというカロリーがないのをたびたび飲みます。僕は炭酸飲料が好きなのですが糖分を控えなければならない厄介な状況なのです。そこでこのゼロカロリーのコカコーラにお世話になるのです。
 ここに立ち寄って下さる皆さんの初めてのコカコーラ体験はいつ頃のことなのでしょうか。

「晩春」の父娘2013/03/06 23:33

 この作品の後半の場面のことです。京都に小旅行をします。設定では娘は27歳です。父は57歳です。その二人が同じ部屋に泊まるのは僕の感覚では考えられないことです。また、父は娘に結婚とはどんなものなのかを説く場面があります。「~。お前のお母さんだって初めから幸せじゃなかったんだ。長い間にはいろんなことがあった。台所の隅っこで泣いているのを、お父さんは幾度も見たことがある。~」と話します。しかし、僕は意地悪く思うのです。泣かせたのは誰だったんだ、と。

 映像として納得がゆかないのに次の場面があります。旅館での朝のことです。父娘が洗面所に立っています。父の笠智衆は歯を磨いています。娘の原節子は父のために口をゆすぐ水の入ったグラスを手渡します。メイドでもそこまではしないと思うのですが、僕はこの場面を観て「そんな馬鹿な」と思いました。それとも当時、北鎌倉に住むような裕福な家庭では普通であったのでしょうか。

 小津安二郎の作品は内外のいろいろな映画作家に影響を与えているといわれています。しかし、上記のような場面は、いかにそれが当時の日本文化であるといわれても納得はいかないだろうと思います。では小津安二郎の作品の何が映画人を引きつけるのか、と考えてしまいます。
 僕は「物語」ではなく低いアングルから撮影された映像や、カメラが据え置きにされて静止画像のようなフレームの中を登場人物が動く撮影の仕方などの手法に関心が寄せられているのではないかと思うのです。少なくても僕には、作品全体に流れる小津安二郎の「思想」は男尊女卑とも思えるのです。あるいは僕には理解できていない「何か」があるのか。

 「お父さんはもう57歳だ。もう人生は終わりなんだよ」という台詞を聞くとやはり64年前と今の時代の変化を感じます。

大きいサイズの店2013/03/07 22:51

 妻に促されて、昨日久しぶりに洋服屋へ出かけました。英語を教えていた頃は馬子にも衣装ということで妻に引っ張られてたびたび洋服屋に出向きました。しかし、教える仕事も終わり、ここ数年はご無沙汰していました。
 今は冠婚葬祭以外にネクタイもしなくなり清々しています。

 今回も以前と同じように妻は「大きいサイズの店」へ僕を連れてゆきました。さて、妻が事前に見ておいてくれた外套を新調することになり、いざ試着となりました。着てみるとどうも大きすぎるのです。今までは妻の見立てがサイズの面で外れることはなかったのですが、今回ばかりは外れでした。僕は心の中でニンマリ。店員さんも大きすぎると思ったらしく即「一回り小さいのもあります!」と。

 血糖値を下げるには体重を減らすのが良いということでここ数年、悪戦苦闘をしているのですが、なかなか思うようには減りませんでした。  食事と運動で取り組んでいるのですが経過は芳しくありませんでした。しかし、すすき野に引っ越して以来、本来街好き人間である僕は散歩をするのが以前ほど苦痛でなく、ほぼ毎日、雨の日も雪の日もすすき野を徘徊しています。何しろ同じ道を通っても閉鎖した店あり、新規開店の店あり、大好きな工事現場もありと日々変化していて退屈しないで歩くことができます。
 結果、10キロ以上の減量になりました。しかし、妻の目にはそれほど大きな減量には見えなかったらしく見立て間違いとなったのです。

 店員さんは「ひとサイズ違うと7~8センチ違うのもありますから」と。さて、勧めてくれたサイズはピッタリでした。
 次回は、願わくば「大きいサイズの店」でではなく普通の店で買い物をしたいものだと念じながら店を後にしました。

 写真は雪解けを待つ雪山。気温がプラスになる日が続くとこの雪山はどんどん背が低くなります。
 参考までに
   機材はPentax MX 1
    ISOは3200  
   露出時間は1/100
   絞りは2.2 です。

野球観戦2013/03/09 00:25

 今の今までTVでWBC日本対台湾の試合を観ていました。どっちが勝っても両者が勝者といえるような気迫に満ちた試合でした。追いついては引き離され、引き離しては追いつかれ、ついに10回まで延長戦になってしまいました。観る方は心臓が壊れそうなくらいの緊張感を覚えました。当事者である出場している人たちはどうなのでしょうか。ある意味「勝負師」という職業ですから観客の緊張感とは別物なのかもしれません。

 TVの解説者、アナウンサー共々日本のチームを一方的に応援する内容の語りでした。これが国内のチーム同士の試合の中継なら、片方に肩入れをするのは非難の対象だろうと思います。

 僕が想像するに、台湾の人々もTVの前から動けなくなっていたのではないかと思います。定かなことは分かりませんが台湾の衛星放送は生の中継を実施したのではないかと思います。
 
 TV観戦をしていて残念に思ったのは、日本のTVでは台湾の人々の応援の様子が映し出されなかったことです。また、東京ドームには都内や近郊の台湾系の多くの人々が応援に駆け付けていたと思いますが、解説者とアナウンサーの会話の話題にはなりませんでした。

 負けるときには負け惜しみを言わず、勝つ時には謙虚さを忘れずにと、改めて思いました。せっかく「侍ニホン」と言っていますが、往時の侍の精神はどんな風であったのでしょう。

 写真はたった今の外の様子です。21時半には札幌にすら暴風雪警報が発表されています。日中の気温上昇で雪はずいぶんと解けたのですが・・・残念。

キューバ2013/03/09 22:11

  WBCの勝敗が話題になっています。昨晩は日本対台湾の試合があり、大変熱の入った試合でした。WBCにはキューバも参加しています。日本チームが苦戦するくらい強豪なチームのようで、先日の対日本の試合では見事に勝ちました。
 僕は、試合もですがビクトル・メサ監督の動きがたまらなく楽しそうで、陽気な国民性なのかなと想像しています。
 
 今日は偶然にTVでキューバのドキュメンタリーを観て、ますます関心を持ちました。

 数年前に「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」というキューバ音楽のDVDを購入して、その映像を観てキューバに行ってみたいなと思い続けています。
http://www.youtube.com/watch?v=z2yAPq-91lw&list=AL94UKMTqg-9Ak7UPH3YIVOAX2BlROi6zv
 ビクトル・メサ監督も「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」も実に陽気に人生を楽しんでいる風に見受けられるのです。

 春が近いとはいえ、今日もひととき吹雪いていました。そんな外の様子を見ながらキューバのことを考えていました。

東日本大震災2013/03/11 00:10

東日本大震災により被災された皆々様に心からお見舞い申し上げます。
(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD

★死者の内訳
警察庁は2011年4月11日までに、岩手県・宮城県・福島県で検視された13,135人の詳細を発表した。
検視を終えた遺体は男性5,971人、女性7,036人[67]。

○死因
水死: 92.5%(12,143人)

圧死・損傷死: 4.4%(578人)

火災による焼死: 1.1%(148人)

死因不明: 2%(266人)

○年齢
80歳以上: 22.1%(2,454人)

70 - 79歳: 24%(2,663人)

60 - 69歳: 19.1%(2,124人)

9歳以下や10歳代、20歳代はいずれも4%以下だった。

30歳代 - 50歳代は不明。
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