オランダ鉄道の決断 ― 2018/12/05 19:54
写真は「赤旗2018.11.30」の記事です。
CNNの記事は一部分です。下記のサイトでお読みいただけます。
https://www.cnn.co.jp/world/35129402.html
(CNN) 国営のオランダ鉄道は29日までに、第2次世界大戦中に同社の鉄道でナチス・ドイツの強制収容所に運ばれたホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の生存者や犠牲者の遺族に賠償金を支払う方針を明らかにした。
特別委員会を設け、支払い方法などを検討する。オランダ放送協会は、オランダ鉄道は同国北東部にあったベステルボルク収容所経由でユダヤ人家族を強制収容所へ輸送することで多額の利益を得ていたと報道していた。ベステルボルク収容所は強制収容所への移送拠点となっていた。
オランダ鉄道は2005年、戦時中の自らの行動について正式に謝罪し、多くのホロコースト追悼事業などに資金協力もした。ただ、個人単位での賠償には踏み切っていなかった。AFP通信によると、同社は報道発表文で「国家としてのオランダと我が社の歴史にとって暗黒の1ページであり、無視することの出来ない過去である」と述べた。
ナチスの蛮行の後始末はまだ終わっていない様が下記の記事からもうかがうことができます。
95歳の元ナチス看守、米国からドイツへ強制送還
https://www.cnn.co.jp/photo/l/843254.html
アンネ・フランクを裏切った人物は? 元FBIが捜査に着手
https://www.cnn.co.jp/fringe/35108278.html
すすき野・雪降り ― 2018/12/07 20:01
家を出る前は3~40分も歩ければ上出来だと自分に言い聞かせていましたが、楽に歩くことができました。
すすき野の交差点まで夏場と変わらない速さで歩くことができました。調子が良かったので帰りは少し遠回りをしました。
方々で建築工事が進行中でした。その多くは新規のホテルでした。こんなにホテルが増えてお客さんはいるのかなと他人事ながら考えてしまうほどの勢いです。もう一つ破竹の勢いで増えているのが、薬屋です。今風に言うとドラッグストアーです。こちらのお客さんもやはり中国からの観光客です。どこの店の前にも大きな段ボール箱を抱えた、爆買いをしたらしい人々があふれていました。
カタカナ語の氾濫・反乱 ― 2018/12/10 21:43
そんな寒さの路上で、もし、と考えてしまいました。こんな夜に全道停電になったらと。ぞっとします。何百人もの死者が出たであろうことは想像できます。
そして、北電が事故直後の記者会見で「業界では広域停電をブラックアウトと言っています」と説明していることを考えました。
以来、新聞もTVも北電の記者会見をなぞらえて「ブラックアウト」を使って報道をしました。
僕は強い違和感を覚えました。ブラックアウトblackoutは単純に「停電」の意味です。その規模を示す言葉ではありません。なぜ、北電はブラックアウトと言い、新聞もTVも追随したのでしょうか。僕はその規模や事態の重大さを隠そうとした、としか思えません。その後の政府や自治体の対処の仕方を観察すると、まんまと北電の策にやられた、と僕は思いました。むろん、これは政府や自治体も日々使っている国民に向かっての猫だましの一つですが。
僕は政治家や官僚に限らず、好んでカタカナ語を使っている人には訳があると思っています。つまり、事柄の真実をわかるような分からない、当たり障りのないカタカナ語に置き換えて人々(国民)を刺激しないようにしようとしているのです。彼らの本当の意図を見破られないように「工夫」をしているのです。
僕が日ごろ耳にするカタカナ語を使って作文をしてみたのが下記の文章です。
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チェアパーソン「今日はこれまでの重要なアジェンダについてしっかりオピニオンをお出し願いたいと思います。つまり、今こそイノベーションをシリアスにデスカッションしませんとこれまでの力ンファレンスの意味がなくなります。この力ンファレンスのプライオリティは国民の十分なコンセンサスが得られるようにエビデンスを示すことであると思っています」
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翻訳文です(笑)
議長「今日はこれまでの重要な議題についてしっかりご意見をお出し願いたいと思います。つまり、今こそ改革を真剣に討論しませんとこれまでの会議の意味がなくなります。この会議の最も重要なことは国民の十分な合意が得られるように根拠を示すことであると思っています」
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Chairperson
opinion
agenda
discussion
innovation
seriously
conference
priority
consensus
evidence
再度、北電に、道民に申し上げたいのは9月6日に起こったのは「ブラックアウト」ではありません。全道停電なのです。
やはり、雪降りが好き ― 2018/12/11 22:44
認知症にならない7つの生活習慣 ― 2018/12/12 22:43
言葉づかいはいろいろあるようですが、大方似たようなことの提案がされています。
一番厄介なのは、終いの7番です。これの代替案はないものかと思案しています。映画や小説で楽しむのはいいとして、うっかり実践をしたら・・・、もしかしたら、言い訳を考えることが頭脳の活性化に良いのかもしれません(笑)
認知症にならない7つの生活習慣
1、散歩をする
2、新聞を声を出して読む
3、日記をつける(回想法)
4、料理を作る
5、社会と交わる
6、電車やバスに乗る
7、恋をする(1番頭脳を刺激する)
余談ですが、「静かなふたり」という映画です。
今日散歩の途中でレンタルをしてきました。
http://mermaidfilms.co.jp/shizukanafutari/
おまえはね・・ ― 2018/12/14 10:55
特に気になるのが男が女にの場合ですが、他に親が子に、上司が部下に等々があります。
妻が夫に対して「おまえはね・・」とか店員が客に「おまえの・・」と表現はしないだろうと思います。
TVの刑事ドラマでは必ずと言っていいほど「おまえ、何考えているんだ!おまえが考えるほどこのヤマは甘くはねえぞ!」というたぐいのセリフが出てきます。
あるいは、高名な映画監督である山田洋二の「家族はつらいよ」の中でも頻繁に使われています。
英語の映画の字幕でもYouは多くの場合、「おまえ」と翻訳されています。
むろん、親愛の情をこめて「おまえ」が使われることもありますが、他に表現のしようがないから使われるのだろうと思います。
僕には、おおざっぱに言えば封建社会の象徴のような気さえします。皆さんはどのように思いますか。
(コメントを書いていただく場合には恐縮ですが「僕の名前は」の欄に「大坂忠」と記入してください。)
民主主義とは勇気をもって妥協すること ― 2018/12/17 19:18
僕は、安倍政権の在り方は民主主義なり議会主義を具現していないと思っています。
ジュンク堂書店難波店長の福嶋 聡紙は『 高みの観客席から眺めているだけだ。 民主主義社会の主権者がアリーナに立たないのは不誠実だし、「中立」 を正義とする社会は、意見を持つことそのものを攻撃することになってしまう。』と語っています。
国民一人ひとりが意見を言うことこそ民主主義社会を実現する要因なのです。
『作家の高橋源 一 郎さんは、民主主義を 「異なつた意見や感覚、習慣を持つた人たちが、一 つの場所で 一 緒にやっていくためのシステム」 と定義している。 』
高橋源一氏は「異なつた意見や感覚、習慣を持つた人たちが、一 つの場所で 一 緒にやっていくためのシステム」 と言っていますがここでいう「やっていく」は具体的に言えば、互いに譲歩し妥協点を見出すことであると、僕は考えています。
国会で多数決を武器として、野党との話し合いも十分にせず法案を通すのは議会主義ではなく、独裁政権です。
また、『意見を表明しようと思ったら、 無傷ではいられない。 出版や報道に関わるとき、その覚悟は不可欠だと思う。』と言っています。
同様に家族や友人知人に対しても自分の意見を伝えようとするなら、覚悟が必要であると思います。意見の違いが分かった後の人間関係は、是々非々でなければ単に人間関係の破壊に終わります。
「compromise妥協する」は議会主義発祥の地である英国の言葉です。その真意は、自分の主張が100%盛り込まれてはいなが、相手も同様である。つまり互いに、近頃のはやりの表現を使うなら、win-win(自分も相手も得るものがある)なのです。
日本語の「妥協する」には「自分が何かを失う」の意味が強いと思うのですが英語では「互いに得る」なのです。
僕が英国いたのは60年代後半から70年代初めのことです。BBCの国会中継を観ながら、妥結後に政敵同士がタガイに「I appreciate your courage to compromise. 私は妥協するあなたの勇気に感謝します。」と言っているのを何度も聞きました。
僕は「民主主義/議会主義=勇気をもって妥協する」
と理解しています。
蛇足
compromiseのcomはラテン語の「cum」が語源で、「一緒に」や「共に」という意味を含んでいるようです。
★コメントをお待ちしています。
(コメントを書いていただく場合には恐縮ですが「僕の名前は」の欄に「大坂忠」と記入してください。)
アナログ ― 2018/12/21 16:11
しばらくしておぼろげに分かったのは、例のクラウドのなせる技でした。
これじゃ、アメリカ政府でも中国政府でも安閑としていられないと、デジタルの便利さと怖さを少し分かったような気がしました。
写真は滅多に見かけなくなった、今では超アナログな地図です。だんだんと見かけなくなりました。僕はナビゲーションがなければ車の運転ができなくなりました。
ピエロの赤い鼻 ― 2018/12/26 09:46
私見ですが、欧米の多くの作品に「真実を知る、希求する」ということが挿入されています。同時にそのことが人間性とは何かを提示しているように思います。
12~3歳の息子は週末にピエロを演じる父親と距離を置きます。ある日、父親の友人は父が赤い鼻を付けてピエロを演じ続ける理由を息子に語ります。
戦争が終わり、ナチスに射殺された鉄道員の妻の家に二人乗りの自転車で向かいます。目的はある真実を話すためです。一回目の訪問では躊躇し、告白がでず帰路につきます。しかし、途中で
「真実がなければ希望もない。戻ろう」
と独り言のように自分たちに言い聞かせ、勇気を持って再度、その妻を訪れて自分たちが鉄道の設備を爆破したことを話します。
僕には真実を知ろうとすると、ジャマ者扱いにされがちな社会の在り方を考えさせらる場面でした。
レンタルできます。
YouTube
https://youtu.be/53KEOI5WVqM
余談ですがーーーー。
60年代に「人間とは何か」という写真集が出版され、世界の主要な都市で写真展もなされました。僕の写真表現の原点です。
http://tadashi.asablo.jp/blog/2009/05/18/4311624
静かなふたり ― 2018/12/28 12:13
男と女が登場します。男は70歳くらいで女は30歳くらいです。いわゆる物語がありそうで無く、無さそうで、ある、という作品です。起承転結はマチガイナクありません。いや、あるのかもしれませんが、作品の始まりと終わりは、さほど重要ではないような気がします。
思えば、自分以外の他人の人生の始まりから終わりまでを知る術がないようなものかなとも思います。
作品はカルチエ・ラタンというセーヌ左岸にあるパリ大学や様々な教育機関が集中している土地ということになっています。いわば、学生の街です。また、1960年代、五月革命のときに、反体制学生運動の中心地でもありました。その街で男は古本屋を営み「文字も読めない者が大勢いる」とぼやくのが可笑しくもあります。
僕は眠れない深夜に独りで観ました。その後、心静かに眠ることができました。
参考までに「静かなふたり」の公式のHPから。
http://mermaidfilms.co.jp/shizukanafutari/
「古書店の男性ジョルジュ(ジャン・ソレル)には何やら人に言えぬ過去があるらしく、中頃に見知らぬ男が訪ねてきて、何だかわけの分からぬままにその男は倒れており、マヴィ(ロリータ・シャマ)とジョルジュが、死んでるの? いや突然倒れたとか話しながら、男を車に乗せて、あれは病院へ言ったんですよね、といった具合に、かなりシュールな展開で、この時だったか、ジョルジュは自分が「赤い旅団」の生き残りだと言っていました」
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