カタカナ語の氾濫・反乱 ― 2018/12/10 21:43
そんな寒さの路上で、もし、と考えてしまいました。こんな夜に全道停電になったらと。ぞっとします。何百人もの死者が出たであろうことは想像できます。
そして、北電が事故直後の記者会見で「業界では広域停電をブラックアウトと言っています」と説明していることを考えました。
以来、新聞もTVも北電の記者会見をなぞらえて「ブラックアウト」を使って報道をしました。
僕は強い違和感を覚えました。ブラックアウトblackoutは単純に「停電」の意味です。その規模を示す言葉ではありません。なぜ、北電はブラックアウトと言い、新聞もTVも追随したのでしょうか。僕はその規模や事態の重大さを隠そうとした、としか思えません。その後の政府や自治体の対処の仕方を観察すると、まんまと北電の策にやられた、と僕は思いました。むろん、これは政府や自治体も日々使っている国民に向かっての猫だましの一つですが。
僕は政治家や官僚に限らず、好んでカタカナ語を使っている人には訳があると思っています。つまり、事柄の真実をわかるような分からない、当たり障りのないカタカナ語に置き換えて人々(国民)を刺激しないようにしようとしているのです。彼らの本当の意図を見破られないように「工夫」をしているのです。
僕が日ごろ耳にするカタカナ語を使って作文をしてみたのが下記の文章です。
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チェアパーソン「今日はこれまでの重要なアジェンダについてしっかりオピニオンをお出し願いたいと思います。つまり、今こそイノベーションをシリアスにデスカッションしませんとこれまでの力ンファレンスの意味がなくなります。この力ンファレンスのプライオリティは国民の十分なコンセンサスが得られるようにエビデンスを示すことであると思っています」
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翻訳文です(笑)
議長「今日はこれまでの重要な議題についてしっかりご意見をお出し願いたいと思います。つまり、今こそ改革を真剣に討論しませんとこれまでの会議の意味がなくなります。この会議の最も重要なことは国民の十分な合意が得られるように根拠を示すことであると思っています」
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Chairperson
opinion
agenda
discussion
innovation
seriously
conference
priority
consensus
evidence
再度、北電に、道民に申し上げたいのは9月6日に起こったのは「ブラックアウト」ではありません。全道停電なのです。
コメント
_ ぷろこるはるむ ― 2018/12/10 23:03
_ 大坂忠 ― 2018/12/10 23:14
_ 脇田 正 ― 2018/12/11 22:46
脇田 正。
_ 大坂忠 ― 2018/12/12 14:27
「福島の惨状」はご指摘の通りですね。僕は、政府も県も本当のことを公表していないと思っています。
まだでしたら参考までに。 検索をしてみてください。
「福島原発事故の真実と放射能健康被害」
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私も最近、若い営業さんから「サスティナブルなアテンドとソリューション」と言われてしまいました(笑)なんのこっちゃ?!?!