静かなふたり ― 2018/12/28 12:13
男と女が登場します。男は70歳くらいで女は30歳くらいです。いわゆる物語がありそうで無く、無さそうで、ある、という作品です。起承転結はマチガイナクありません。いや、あるのかもしれませんが、作品の始まりと終わりは、さほど重要ではないような気がします。
思えば、自分以外の他人の人生の始まりから終わりまでを知る術がないようなものかなとも思います。
作品はカルチエ・ラタンというセーヌ左岸にあるパリ大学や様々な教育機関が集中している土地ということになっています。いわば、学生の街です。また、1960年代、五月革命のときに、反体制学生運動の中心地でもありました。その街で男は古本屋を営み「文字も読めない者が大勢いる」とぼやくのが可笑しくもあります。
僕は眠れない深夜に独りで観ました。その後、心静かに眠ることができました。
参考までに「静かなふたり」の公式のHPから。
http://mermaidfilms.co.jp/shizukanafutari/
「古書店の男性ジョルジュ(ジャン・ソレル)には何やら人に言えぬ過去があるらしく、中頃に見知らぬ男が訪ねてきて、何だかわけの分からぬままにその男は倒れており、マヴィ(ロリータ・シャマ)とジョルジュが、死んでるの? いや突然倒れたとか話しながら、男を車に乗せて、あれは病院へ言ったんですよね、といった具合に、かなりシュールな展開で、この時だったか、ジョルジュは自分が「赤い旅団」の生き残りだと言っていました」
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