裁判の傍聴-2 ― 2014/04/11 20:28
前科はこれまでの10年間に犯されたものであることや、出身が九州であること、高校を2年で中退して、流れ流れて札幌に来たことなどです。
10年ほど前には九州の実家にいる実兄が捜索願を出していて、初犯のときに担当刑事からそのことを知らされ、その時には何をいまさらと思ったこと、そして、自分から直接兄へ連絡を取ることはしなかったと話していました。
当時の担当刑事は当然ながら実兄に逮捕されていることが知らされ、その直後に捜索願いは取り下げられて、以来、一切の連絡はないということでした。
検察官:なぜ、このような犯行を繰り返し犯すのですか。
被告人:なぜと言われても・・。生活のためです。
検察官:一日に幾ら位の収入がありましたか。
被告人:良い日もあるし、悪い日もあります。
多分、平均すると3千円くらいかな。
検察官:お酒を飲みますか。
被告人:はい。好きです。
検察官:競馬もやりますね。
被告人:はい。やります。
検察官:それらを止めることができませんか。
被告人:60歳になるまでずうっとやってきたことですから、
今さら止めることはできないと思います。
僕は「止めるように努力します」くらいは言った方が裁判官の心証を良くしたのではないかと思いました。
検察官は今回が4回目の逮捕で、いづれも同じ罪名であることを繰り返し述べていました。そして、過去の調書や判決文を示しながらいいました。
「被告人は深く反省をし、二度と同じ間違いをしないと言っているが、それは過去にも繰り返し言っていることである。従って、5回目の犯行はないと言い切れるものではないと考えられる。」
続いて、弁護人が立ち上がりました。
写真はポール・ニューマン主演の「評決」(1982年) という映画です。好きな作品のうちの一本です。
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