あさこはうす―22014/04/21 11:40

 あさこはうすは、現在の原発を推進する政権や札束をばらまく日本電源開発株式会社という巨大な山に向かって「動け」と叫んでいます。

 2014年4月19日午後、僕は「あさこはうす」へ出かけて住人の小笠原厚子さんにお会いしました。小笠原さんは後述の母親である熊谷あさこさんの亡きあと遺志をついであさこはうすを守っている方です。

 大間町から国道338号線を車で10分くらい行くと右手に砂利道があります。僕は2度も3度も見過ごしてしまいましたが、それくらい目立たない脇道です。看板も矢印もありません。
 その砂利道に入って数十メートル先の左に監視小屋があり、民間の警備員が居ます。そのことは先回のブログで書きました。
 
 砂利道は上がったり下がったり、曲がりくねっていました。それは既に日本電源開発株式会社(J-Power)大間原子力発電所の敷地内で、あさこはうすは原発敷地に完全に囲まれています。この砂利道が設けられた経緯は省きますが生活権を確保するためには必要な道路なのです。

 あさこはうすは地権者である熊谷あさこさんが日本電源開発へ売却することを拒否した時から始まりました。
 大間原子力発電所は、1984年の町議会の誘致決議から2008年5月まで着工が行われませんでした。理由は熊谷あさこさんが原子力発電所の建設に反対し、最後まで買収に応じなかったためです。
 電源開発は2003年2月、最終的に用地買収を断念しました。そして、建設計画の見直しと原子炉設置許可申請の変更をし、実際に着工したのは2008年5月でした。運転開始時期は同年11月に2014年11月とされましたが現在は未定となっているようです。

 僕は原発用地に囲まれた1ヘクタールの土地に立ってみました。原子炉がある建屋はその威容を誇り、巨大なクレーンが目と鼻の先で何機も動いていました。

 お時間がるときのでもYouTubeで「あさこはうす」を検索なさってみてください。一つだけここに記しておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Kxb0uf_TkQY
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