「さっぽろ雪まつり」の準備2010/01/05 23:29

札幌の大通り公園では恒例の「さっぽろ雪まつり」の準備が始まりました。
毎年思うのですがこれはまさしく防衛庁主導の「観光産業」だなということです。

以下、「さっぽろ雪まつり実行委員会」の公式サイトからの情報を交えて考えてみたいと思います。
http://www.snowfes.com/

自衛隊の協力を仰いで札幌近郊からきれいな雪を大通り公園までトラックで運び、雪像するための雪を公園内に確保します。そのために必要な雪の量は、5トントラックで約5千台にもなります。雪不足の年には遠く30キロも離れた中山峠付近から雪を運びます。
公式ホームページによると「平均的な降雪量の場合として、第46回(平成7年)の総走行距離は19万キロメートルでしたが、雪の少なかった第48回(平成9年)には、倍近い37万5,500キロメートル走行しました。これは、地球から月までの距離に相当し、地球を9周することになります。」とあります。
また、「大雪像は、陸上自衛隊の第11旅団を基幹とする北部方面隊と札幌市大雪像制作団が制作にあたっています。準備作業は、11月ころから始まって、雪像の資料収集、雪像の設計、雪像モデルの制作や資材準備などが行われます。大通会場では1月上旬から木枠を組み、1月中旬には枠組みの中に雪を詰め入れて固めます。1月下旬には木枠をはずし、荒削りを行います。その後、細部の彫刻や化粧雪できれいに仕上げ、足場の解体や雪像点検を終えて会期直前に完成します。」と説明がされています。

これらは自衛隊が協力する作業の一部です。細々と見て行くともっとたくさんの作業に関わっていると思います。
防衛庁にとっては絶好の広報の機会かもしれません。しかし、と僕は思うのです。これらの費用は誰が負担しているのだろうかと。公式ホームページに質問のサイトがありましたので「自衛隊が負担するトラックの燃料代と人件費の総額」を質問しました。
回答があったら再度、ここでご紹介したいと思います。

試算として、総走行距離が19万キロメートルで燃費が1リットル当たり5キロとすれば必用な燃料は38,000リットルとなります。燃料1リットルの値段が120円とすれば4560,000円かかります。加えて人件費です。
また、環境問題のことも合わせて考えてみると、雪まつりの在り方を再考すべき時期が来ているのではないかと思うのは僕だけでしょうか。
むろん、観光客がそれ以上にお金を落としてくれるので経済効果の収支は黒字だという説明は承知の上でこれを書いてみました。

例の政府の必殺仕分け人はどのように考えるのでしょうか。
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