新聞を止めてみました。2013/04/19 01:12

 パリへの出発が1日でしたので区切りがちょうどなので今月は新聞を止めてみようと思いたちました。いつもなら家を空けている間は「留め置き」をお願いし、帰宅と同時にまとめて配達をしてもらっていました。しかし、今回はそれもせずに1ヶ月丸々休もうと決心をしたのです。
 
 僕は元来新聞なしの生活は考えられない方なのです。朝起きて玄関に行き、新聞を拾い上げて、必ずしもすぐに読み始めるわけではないのですが、1ページ目の見出しくらいに目をやって、それから朝ご飯を食べ、電子メールのチェックをします。そして、特段の仕事が無ければ新聞を手に取ります。つまり、僕にとって朝やるべきことの大事な「仕事」なのです。

 小学生のころにはそれなりの新聞を親が定期購読をしてくれていました。それとて、かなの多い、少し子供っぽいのを読み終えると大人用の新聞を読んでいました。読めるわけもなく、ましてや理解などできるはずもないのですが、毎日そうしていたように記憶しています。父が読む前の新聞は注意深く、余計な折り目がつかないように気を付けていました。

 僕が新聞を手にすると母は「父さんはまだよ!」といつも注意をされていました。後年、イギリスの映画で「日の名残りThe Remains of the Day1993年」を見たときに執事のアンソニー・ホプキンズは朝一番に配達された新聞にアイロンをかけてから主人の寝室に朝食と共に運ぶ場面がありました。それを見て、ああ、やはりね、と自分の小さいころのことを思い出したことがあります。イギリスにおいても余計な折り目のついていない、パリッとした感触の新聞が好まれるのだとその映画を観て納得しました。無論、往時の新聞インクは手につきやすいので主人が手を汚さないように執事がアイロンをかけたという理由もあるらしいのですが。

 そんな訳で、今月は旅行中に溜まった新聞も毎日配達される新聞も家にはありません。つまり朝行うべき僕の仕事はないのです。仕事の電子メールは先回も書いたように大幅に減っていますから急いで対応をしなければならないということはありません。
 僕は今朝、ベッドの中で午前中の失業状態をどのように乗り切るべきかを考えました。

写真はパリの地下鉄Mairie de Montrougeメリー・ド・モンルージュ駅

新聞を止めてみました。-22013/04/19 21:17

 今のマンションに引っ越すときの条件というか要件に新聞の配達をしてもらえるのかというのがありました。最新式のマンションはオートロック式で外部の人は入れないようになっています。つまり、新聞や宅配もドアまでというのは難しいようです。で、新聞はマンションの玄関のある郵便受けまでの配達ということになります。朝起きて、身づくろいをしてからでないと朝刊にありつけません。それは僕にとっては大変面倒なことなのです。幸い、今のマンションは最新式ではないのでそのことは心配しなくてもいいのです。
 紙媒体の新聞が勢いを無くすることの一つ要因は、もしかしたらマンションにおけるオートロックがあるかもしれません。最近の日本の各紙はデジタル版を盛んに宣伝しています。

 そこで、僕はデジタル版の新聞を読んでみようかと考えました。デジタル版が出てすぐに利用はしていましたが継続的に、それを主に読み、紙版は止めるということまでは踏み込んではいませんでした。
 WEBで格安のデジタル版を探しました。いつもの朝日新聞は3800円です。しかし、産経新聞が月額1500円と分かり、契約をしました。好みではなくあくまでも価格で決めました。同時に僕はそれを読み始めました。ページ全体の見出しを読んでから個別の記事に入るというのは紙の場合と同じにできそうです。
 僕はiPadを使っているので記事や文字の拡大は容易にできます。紙の場合、室内の明るさによっては活字が読みにくいと感じていましたが、デジタル版ではいくらでも大きくすることができます。これは大きな利点です。
 また、紙の場合、後始末が結構な仕事になります。リサイクルの日にまとめて所定のところに運ぶのですがマンションでは一軒家と違い、物を保管する場所に苦労します。その問題も自然消滅です。
無論、旅先においても同じように読むことができますから「留め置き」で溜まった新聞をまとめて読むという作業もなくなります。
 難点は、僕は新聞に挟まれてくるチラシ広告も情報だと思っているのですがその楽しみがなくなるということかなと思っています。

 何やらいいことずくめのようなのですが、何となく、朝一番にiPadを手にして指先を動かし画面を操作しながら新聞を読むという構図はいただけないな、という思いがあります。 さて、これからどうなるか。

追伸
 今日は特定の記事を読む必要があってローカル紙の朝・夕刊を買い読みました。何かすっきりしました(笑)

 写真はパリ北駅の中からみた駅前。たくさんホテルやキャフェ、レストラン、食品店があり至極便利なところです。
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