マグナムMAGNUM PHOTOS2013/05/15 23:24

 僕が1966年21歳のときにカンボジア号というフランスの客船に乗ってヨーロッパへ出かけたことは何度も書きました。その動機はいくつかありました。一つに、中学、高校、大学と外国語の成績はまるっきりだめでいつも赤点でした。僕が接した外国語は英語と、大学で専攻したフランス語でした。
 いずれもなぜか習得のきっかけをつかめずいました。しかし、いつかは外国語と正面から取り組まなければならないだろうという気はしていました。一生、外国語は不得意ですと言って逃げ回るのは窮屈だろうとも思っていました。
 僕の大学での専攻は写真ではなく文芸学でした。将来写真に携わるには文章を書けなければだめだろうと漠然と思っていたからです。そんなころに父の書棚に見つけた写真集に「裏日本」という濱谷浩の本がありました。大変感銘を受けた写真集でした。合わせて濱谷浩は「マグナムMAGNUM PHOTOS」という団体の会員で、且つ、当時は日本人の写真家ではただ一人の会員であることを知りました。
 以来、折につけてこの写真団体のことが頭から離れませんでした。

 マグナムMAGNUM PHOTOSは1947年にロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソンなどという写真家がパリで結成し、今日もその活動は続けられています。日本人としては、濱谷浩(1915年-1999年)と久保田博二(くぼたひろじ、1939年生まれ)が参加しています。僕が知る範囲では多分、世界最高の輝かしいフォトジャーナリズムを展開している団体だろうと思います。僕がそのことを知ったのは設立されてまだ20年くらいしか経っていないころでした。
 僕は強い羨望を覚えていました。そして、そのような活動をするにはやはり外国語に不自由しているようではだめだと思い込んだのです。考えてみれば自分の写真の能力も顧みず大変単細胞的で短絡的であったとは思うのですが・・。

 さて、そのマグナムMAGNUM PHOTOSですが、改めてすごい写真家を擁していると再認識をしました。偶然ですがマグナムMAGNUM PHOTOSのツイッターでSteve McCurryという写真家のことを知ったのです。 氏は膨大な量の作品を惜しげもなくWEBで見せています。僕はそれを発見して気持ちが高ぶるのを抑えることができませんでした。ポートレイトが圧倒的に多いのですがそれらの「写真力」のようなものを実感させられました。

 47年も前に知ったマグナムMAGNUM PHOTOSはいまだに僕の心の中で光り輝いています。

 まだでしたらどうぞ下記のサイトをご覧になってみてください。
Steve McCurry
http://stevemccurry.com/
MAGNUM PHOTOS
http://www.magnumphotos.com/
なお、下記のサイトからiPadなどに無料でダウンロードもできます。
https://itunes.apple.com/app/portraits-by-steve-mccurry/id589821521?mt=8
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