個展5日目2018/01/28 21:35

 今日は久しぶりにトダさんに会いました。大学時代の友人です。僕が個展をやるたびに必ず成田市から会いに来てくれるのです。
 もう50年も前のことですが、僕がコペンハーゲンでアルバイトをしているときに、コペンハーゲンユースホステルでばったり会うという奇跡のような経験もしました。トダさんは、シベリア鉄道でヨーロッパに入りました。ヘルシンキ経由でコペンハーゲンに着いたばかりでした。僕はその何か月か前にパリからヒッチハイクでデンマークに入りアルバイトを始めたばかりだった頃でした。
 僕は約10ケ月働いて千ドル(1ドルが360円の時代)貯金をし、英国へ渡りました。その後も1年ぐらい後だったと思いますが、トダさんが僕がいたブライトンに尋ねてきてくれた記憶があります。
 トダさんはそのあと北アフリカや中東、東南アジアを回って帰国しました。そのころ僕はまだ、英語をモノにしようと英国で金欠病と戦っていました。
 数年前の新宿での個展で再会し、トダさんの、英国を出発してからの旅行の武勇伝を聞きました。
 アフリカや中東は当時も独裁者に支配はされていたけれど、今日のように一般市民を巻き込んだ争いはなく、市民は平穏な生活ができたと、今日話していました。僕も同じですが若いころに旅行した国や地域のことは何年たっても気になります。
 あれ以来、半世紀の時間が流れ過ぎてゆきました。互いに持病のことが話題になる年齢です。トダさんは自分も少し、膵炎の気があるようですが、僕のことを気遣ってくれ、ありがたいと思いました。
 お土産をいただいてしまいましたが、脂質のない、超おいしそうな栗洋館です。

 今日はもう一方、大阪からミウラさんも来てくださいました。2009年に「玉撞き屋の千代さん」というドキュメンタリーの写真展をやりました。僕の生れてはじめての写真展で会場は大阪の梅田キャノンギャラリーでした。その会場でお会いして以来、つまり、これまでの僕の個展すべてを見てくださっている方です。
 梅田では、労働組合の役員をなさっていることが話題になりました。
 僕は札幌に住み始めた当初、つまり1973年ですが、あるホテルに勤めていて、そこで労働組合を立ち上げてたことなどを話したと思います。そんなことで僕が東京で個展をやるたびに、新幹線に乗って駆け付けてくださいます。
 ミウラさんはモノクロ写真がお好きです。今日は展示作品以外の写真をもじっくり見ていただきました。

 そんなことで、僕は・・東京で個展をやるのはそんな人々と再会できることが大変楽しみなのです。それを実現するには2年後の作品発表の準備をしなければなりません。そして、ギャラリー公募に合格をしなければとなりません。そのころには、僕は74~5歳になります。ちょっと不安はありますが構想を練る勇気をお二人に頂いたように思います。

昨日のお客さん数は325人でした。
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