火災現場で野次馬2014/11/05 20:36

 妻の提案で一緒に散歩に出ることになり、プールへの通勤はお休みとなりました。
 10時に札幌駅方面に向かって歩きはじめました。久しぶりの運動がてらの散歩です。日頃のプールでの鍛錬の成果か足の具合が良く、また、疲労感もなく快調でした。
 
 ご無沙汰していたキヤノンギャラリーに立ち寄り、同じビル内の地下で早めの昼食を食べました。地上に出てきたのは12時ころでした。
 外は何やら焚火の煙の臭いが立ち込めていました。植物園の方角に歩いていたので、僕は枯葉などを燃やしているのかなと思ったのですがそんなことはないだろうと思いなおしました。都市での焚火は禁止されているはずだからです。
 風がほとんどなかったせいか匂いはだんだんと強くなり、妻も何かおかしいと思い始めました。通りを歩いている人々の中にはハンカチやマフラーで鼻や口元を覆っている人たちがいました。空を見ると煙が陽の光りをさえぎって青空がグレーに変わっていました。サイレンの音は聞こえませんでした。
 拙宅に近づくに従って煙は濃くなり、匂いには刺激臭が加わってきました。大通公園に着いたころにははっきりと火災とわかる煙が見えました。すすき野方面からモクモクと煙が天空に上がっていているのが見えました。その距離になって始めて消防車のサイレンがはっきりと聞こえるようになりました。

 僕は、これは大きな火災だと思い始めました。妻はしきりに自分の髪の毛に付着しはじめている煙の臭いを気にし始めて「せっかく髪を洗ったのに」とぼやいていました。

 拙宅は6階にあり、すすき野方面がよく見えます。煙が上空に強い勢いで上がっているのが見えました。

 <北海道新聞の電子版>
「中央区南7西4、雑居ビル「プリンス会館」(鉄筋コンクリート地上3階地下1階建て、延べ約千平方メートル)1階の飲食店「桃花(ももか)」調理場から出火、ビル1~3階の内部を焼き、午後1時現在、鎮火していない。同店の女性経営者(63)が煙を吸って搬送されたが、命に別条はないという。ビルはスナックや居酒屋など約30店が入居し、従業員ら数人がいたが、避難して無事だった。

 現場は札幌・ススキノの繁華街の一角で、ビル各階の窓からは黒煙が噴き出し、消防車など35台が出動。付近の市道が通行止めとなり、消火活動を見守る通行人らで騒然となった」

 夕方4時過ぎても空気はきな臭く、異様でした。僕は時々外を見ながら火災現場に行きたいと言ったら妻に笑われるだろうなと思っていた矢先、妻がいきなり火災現場を見にゆこうと言いだしました。僕はびっくりしました。曰く、小さいころから火事があると見に行っていたということで、長年一緒にいても新発見があるなと思いました。
 
 気温が下がり始める時間帯なのでしっかりと身づくろいをして、夫婦そろって火事場の野次馬となるべく出かけました。

 幸い、火元の飲食店の女性がやけどをしたという程度の人的被害で済んだようで不幸中の幸いかなと思っています。
Free Access Counter Templates