ウチ食ディナー ― 2013/08/21 20:36
僕の場合、旅行の目的がまず写真を撮ることなのでそれ以外の下調べはほとんどやりません。従って、食事処をあれやこれや想像して楽しむという余裕はないのです。妻も食道楽の趣味はないようなので似た者夫婦ということになるのかもしれません。
40数年も前のことですが、イギリスにいたときに知った英語表現に「French people live to eat but English people eat to live.」というのがありました。「フランス人は食べるために生き、イギリス人は生きるために食べる」と、国民性を良く表しているような気がして記憶に残っています。
カメラをぶら下げて旅行をしている時の僕は、大げさに言えば「写真を撮るために食べる」ということになるかもしれません。
一日中歩き廻ってくたくたになり、もう足が痛くて歩けない、のちょっと手前まではキョロキョロしながらシャッターを押します。足に痛みを覚え始めると集中力が薄れてきます。妻の顔を見ると同じように疲れが限界にきているのが分かります。で、互いに顔を見て「帰ろうか」ということになります。
脚力に多少でも余裕があれば適当なレストランを物色するのですが、多くの場合、ホテルへ直行することしか頭にありません。
ホテルまでの道すがら事前に確認しておいたサンドイッチの店や、持ち帰りのできる中華レストラン、トマトや水を扱っている店などに寄って夕食の仕入れをします。
この日は本当にくたびれていました。妻はサンドイッチ、僕は中華の焼きそばのような麺類と水だけを買ってホテルへ急ぎました。かくして、僕らにとっても超簡便なウチ食ディナーとなりました。
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