山崎友也著「僕はこうして鉄道カメラマンになった」 ― 2013/01/28 18:47
小学生のころにすでに鉄道カメラマンになることを目標にしていたという方です。プロローグに「ボクは天才鉄道カメラマンの山崎友也。」といきなり書き始めています。
僕は、氏が2011年8月にキヤノンギャラリー札幌他各地でおこなった「Railway Symphony」をみてすごい写真作家だと思い、都合3回も会場に行きました。妻も友人を誘って3回はみたようです。その後、11月の僕のペンタックスフォーラム新宿の「NY・マンハッタンの主たち」の展にお出かけくださいました。
「こんちは。どうですか。こういうモノクロのもいいですね。」とおっしゃって2点の作品を額装のまま購入して下ったのです。僕はもう、ただびっくり。一瞬、無料で差し上げたいと思いました。しかし、それは何か失礼なことのような気がして申し出るのを止めました。
山崎さんはこの本で鉄道大好き人間がいかにして職業写真家になったかを時系列で書いています。
2002年に仕事仲間との初めての鉄道写真合同展をやりました。その会場である人に言われます。「何これ。ただきれいな写真を並べただけなの?」と。「一瞬ボクはその場に凍りついた。」と氏は書いています。「この件があってから、組写真ともいうべき写真展や写真集に関しては、テーマを明確に持つべきことの重要性を痛いほど思い知らされた。」と。
それ以来、考えに考えて依頼仕事の合間を縫って「夜の鉄道写真」というテーマに取り組むようになったようです。その果実の一つが2011年に僕がみた「Railway Symphony」だったのです。
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/yamazaki-railway/index.html
どの分野の表現者も、それを職業にするということは、依頼仕事をこなしてライスワークとし、一方では自分のテーマを追求するライフワークを根気よく追求することの困難さをかかえているのかもしれません。
写真は巨大な雪の塊に群がる自衛隊員。
大通り公園でさっぽろ雪まつりの雪像が作られています。
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