弘前さくらまつり-22012/05/01 10:27

 弘前には弘前大学付属病院があります。青森市には大学病院がありません。
 僕が小学3~4年生のころでしたが下唇が割れて出血をしては治り、また、出血をするということを繰り返していたことがあります。青森の方々の病院で診察を受けましたが原因が分からず、母は途方にくれていました。そんなときに弘前大学の病院を紹介をされて入院検査ということになりました。
 夜、病室では僕はベッドに寝かされて、付き添いの母が僕のベッドの隣に布団を敷いて寝ました。母は僕の手首に布の紐を結びつけて、一方の端を自分の手首に結びました。そして、「おっかなくなったら紐を引っ張りなさい」といってくれました。
 
 入院検査の後にも何度も汽車の乗って日帰りで通院をしました。まだ蒸気機関車の時代です。トンネルに入るとススが客車の中にはいらないように網戸を急いで引くことがありました。
 病院の門を出て土手町という店がたくさん並んでいる通りを抜けて弘前駅に向かうのが常でした。母も僕も原因が分からないままその通りを幾度も通いました。

 5年生になったころだと思います。医者は「大人になるにつれて自然に治るでしょう。ビタミンBの○○番の摂取機能が弱いようです。唇がまた割れたら蜂蜜を塗ってください」という結論に達して放免してくれました。

 弘前にはそんな思い出があります。

 その母はもう90歳を越えて僕の事をあまり思い出してくれません。

 写真は昨日の弘前城公園。

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