映画「ルイーサ」2011/01/11 20:36

 妻の誘いで表題の映画を観ました。アルゼンチンのブエノスアイレスが舞台です。
http://www.youtube.com/watch?v=Za5kr9hvK14
 僕は限りなく、閉塞感に襲われました。
 映画の途中、僕の頭の上に何かが覆いかぶさって来るような、逃げ出したいけれど体が思うようにならない、金縛りにでも会った様な感じがしました。しかし、その感じははじめてのことではなく今までに何度も経験をしたことのある、感じでした。
 
 映画の中年の女主人公ルイーサは日に2つの仕事をして何とか生活をしていました。しかし、ある日、一度に2つの仕事を解雇されてしまいます。そんな中でペットの猫は死に、滞納のために電気はとめられ途方にくれます。

 家賃を払えなくなり家主さんに待ってくれる様にお願いをしたり、電気代を払えなくヒーターが使えず寒い部屋にぶるぶる震えていたり、アルバイト探しのバス賃のために昼食を節約したりを経験したのは、ルイーサのブエノスアイレスではなくブライトンと言うイギリス南部の小さな街でした。
 
 青緑色のようなペンキが塗られたルイーサのアパートは限りなく寂寥感に支配されていました。まだ薄暗い早朝にバスに乗り込む描写は僕を一気に貧乏のどん底にいたころのブライトンに引き戻しました。

 あれからもう40年以上もの時間がたったのに・・。

 写真はタイムズスクエアー付近

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://tadashi.asablo.jp/blog/2011/01/11/5633935/tb

Free Access Counter Templates