松橋事件、再審無罪 「犯罪の証明ない」2019/03/29 16:55

 また冤罪かと思いながら、安堵しました。
 
 自白偏重の捜査には問題があると、幾度も繰り返し指摘されているのに、警察も検察もやめようとしないことに心から強い、強い怒りを覚えます。

 僕は、任意であれ逮捕であれ、警察は弁護士の同席なくしては尋問ができないことを制度化するべきだと思っています。刑事事件において起訴された場合、99%以上が有罪となるというのを日本の検察が自慢するのはお門違いだと思います。

 2019年3月19日には「呼吸器事件 再審確定 元看護助手、無罪の公算」が報じられています。これもまた自白偏重の捜査に起因していると朝日新聞も東京新聞も報じています。

東京新聞2019年3月19日 夕刊
 滋賀県東近江市の湖東記念病院で二〇〇三年、入院患者の人工呼吸器のチューブを外して殺害したとして、殺人罪で服役した元看護助手西山美香さん(39)=同県彦根市=が申し立てた第二次再審請求審で、最高裁第二小法廷(菅野博之裁判長)は検察側の特別抗告を棄却し、裁判のやり直しを認める決定をした。十八日付。再審開始が確定した。大津地裁でやり直される再審公判で、西山さんは無罪になる公算が大きい。 (蜘手美鶴)

 僕は警察と検察に大きな声で「もう、いいかげんにしろ!!」と叫びたい。

◆キーワード
 <松橋事件> 1985年1月、熊本県松橋町(現・宇城市)の町営住宅で、住人男性(当時59)が遺体で見つかり、知人の宮田浩喜さん(85)が「自白した」として殺人容疑で逮捕された。一審・熊本地裁での公判中に否認に転じたが、90年に最高裁で懲役13年の刑が確定した。

 弁護団は97年、検察が開示した証拠の中から、宮田さんが「犯行時に凶器に巻き付けて使った後で燃やした」と供述していたシャツの左袖を発見。2012年に再審請求した。熊本地裁は16年、再審開始を決定。18年10月に再審開始が確定した。

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