個展寸景-6 ― 2009/10/03 23:13
そのせいか、あるいは、土曜日のせいかは分かりませんが昼前は少々心配なくらい数人のお客さんだけでした。
天気が回復し始めた午後1時過ぎころからぼちぼちとお客さんが見え始め、ちょっと安心しました。個展では物品の販売をするわけでもありませんが、やはり、人の動きが鈍いと気になります。
お客さんは圧倒的に男性の年配者が多く、若い女性のお客さんは珍しいことです。
その中の一人、23~4歳の方は「どうしたら写真がうまくなりますか」と真顔で僕に聞くのです。本当は僕が知りたいことなのですが、一応、64歳にもなっているので知ったかぶりをしなければと思い、「テーマを決めて~」とか「とにかく枚数を撮って~」などと答えにもなっていない、もっともらしいことを言いました。話していて自分が恥ずかしくなりました。
どなたかいい答えはありませんでしょうか。
男性客の中の75歳と81歳の方とお話をしました。
お二方とも大判のカメラと三脚をもって日本中を旅をして写真を撮っているということでした。
僕はあと10年、つまり、75歳ころまで写真を楽しむ体力が続けばうれしいなと思っているのですが、そのことを話したら一笑に付されました。
今日も生き続けるエネルギーを頂きました。
写真は、昔は「しょんべん横丁」と呼んでいたように思うのですが、今はもっとこぎれいな名称になっている新宿西口の飲食店の密集した通りです。高校生のころ、学校の帰り、ここで50円のラーメンを食べるのが楽しみでした。
この通りもまた、夜な夜なサラリーマン諸氏に生きる力を授けています。
コメント
_ 三浦 剛 ― 2009/10/04 02:09
_ 大坂 忠 ― 2009/10/04 20:23
こんばんは。
そうですか、新宿は「ナワバリ」だったんですね。
大火のことはまったく知りませんでした。
何年ごろだったんでしょうね。
やはり、若いころに馴染んだ街は長いことご無沙汰をしていても気持ちが楽ですね。何かこう、スーッと入っていきます。
今日もたくさんの方が見に来てくださいました。
ありがたいなと思っています。
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ご盛会のご様子、なによりです。
私もかつて新宿区内の高校に通っておりました。
土曜日の午後は友達と連れ立って新宿駅まで歩いた、
そんな記憶があります。
今でも、上京するたびに通っている喫茶店が西口にあります。
あの頃と現在と、西口は大きな変化はしていないようです。
件の横丁も、思わぬことから大火になってしまい、当時は大きく報道されておりましたね。
そういえば、日野啓三の小説でしたが、飛行機で東京に来た主人公が、機内の窓から見た東京の夜景の美しさに感動するのですが、着陸後に新宿のガード下を歩きながら、『このネオンがさっき機内の窓から見た、宝石箱をひっくり返したような輝きと同じものなのか?』とガッカリする描写がありました(笑)