#DontBeSilent #GenderEquality2021/02/09 14:33

 TVのワイドショーは森喜朗会長(東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会)の女性蔑視発言をめぐり、にぎやかです。
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 「女性蔑視」と言うことは人類の半分、あるいはそれらの人々が成し遂げた人類の幸福のためになされた数々の偉業、あるいは多くの場合の育ての親の半分に向かって放された宣戦布告です。
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 僕が英語教室を経営していたころの午前のクラスには、いわゆる主婦の方々が通ってきていました。レッスンの中の話題の一つが、何故か男尊女卑のことでした。つまり、男どもは女性を大事に扱わない、という話です。そんなことを英語で説明するにはどうするのか、ということでした。
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 僕はいつも同じことを言いました。「母親が本気で男どもを変えたいと思うなら、あるいは息子を自分の夫よりは女性の人格を尊重できるひとに育てたいと思うなら、あるいは女性総理大臣を望むなら、やることは一つです。それは息子に「男でしょ」とか「男らしく」とか「お兄ちゃんはお兄ちゃんらしく」などという言葉を家庭で使わないこと」と。
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 僕は三男なのですが、親は子供らを名前で呼んでくれました。「太郎を探してきて」とか「次郎に宿題を教えてもらいなさい」といった具合で、三男の僕は「太郎、次郎、ご飯だよ~」と兄たちに言っていました。
 中三で東京に出され、次男の兄と一緒に下宿住まいになった時、僕は戸惑いました。今さら東京弁で「お兄ちゃん」とも言えず「次郎兄貴」と呼びました。呼ばれた本人はきょとんとしていました。
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 僕は、日本の社会の人間関係はことごとく上下関係で構築されているように思います。初めに性別で、その次に年齢、町内会ですと現役時代の役職など、同じ課長経験者なら大手企業の方が上なのです。
極めつけは、元会社人間の中には現役時代の名刺をわざわざ作って、会社名や役職にボールペンで線を引き、「昔のが残っているので使っています」と言いながら名刺交換をする人です。
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 いろいろありますが、究極は日本語です。妻に対して「お前」を使わず、名前を使うようにしたらどれだけ世の中が明るくなるか想像してください。
 あるいは男が「ごめんなさい」を大人になってもしっかり言えるように母親がしつけることです。
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 どんなもんでしょう。

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