映画『モルエラニの霧の中』2021/02/07 21:52

映画『モルエラニの霧の中』の予告編を観ました。
https://youtu.be/Th8IlnEYHWo
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岩波ホールで上映中と言うことが朝日新聞に書かれてあり、この作品のことを知りました。上映期間は2021年2月6日(土)~3月12日(金)ということです。
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予告編だけでも一見の価値あり、だと思います。
むろん、具体的な内容は分かりませんが・・・余白がたくさんある素晴らしい作品の予感がしました。
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支配人の岩波さんはロビーで観客を見送り、「体に食べ物が必要なように、心には文化が必要です」と。
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札幌でも観たいと思うのですがしばらくは待つことになるでしょうね。

#DontBeSilent #GenderEquality2021/02/09 14:33

 TVのワイドショーは森喜朗会長(東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会)の女性蔑視発言をめぐり、にぎやかです。
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 「女性蔑視」と言うことは人類の半分、あるいはそれらの人々が成し遂げた人類の幸福のためになされた数々の偉業、あるいは多くの場合の育ての親の半分に向かって放された宣戦布告です。
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 僕が英語教室を経営していたころの午前のクラスには、いわゆる主婦の方々が通ってきていました。レッスンの中の話題の一つが、何故か男尊女卑のことでした。つまり、男どもは女性を大事に扱わない、という話です。そんなことを英語で説明するにはどうするのか、ということでした。
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 僕はいつも同じことを言いました。「母親が本気で男どもを変えたいと思うなら、あるいは息子を自分の夫よりは女性の人格を尊重できるひとに育てたいと思うなら、あるいは女性総理大臣を望むなら、やることは一つです。それは息子に「男でしょ」とか「男らしく」とか「お兄ちゃんはお兄ちゃんらしく」などという言葉を家庭で使わないこと」と。
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 僕は三男なのですが、親は子供らを名前で呼んでくれました。「太郎を探してきて」とか「次郎に宿題を教えてもらいなさい」といった具合で、三男の僕は「太郎、次郎、ご飯だよ~」と兄たちに言っていました。
 中三で東京に出され、次男の兄と一緒に下宿住まいになった時、僕は戸惑いました。今さら東京弁で「お兄ちゃん」とも言えず「次郎兄貴」と呼びました。呼ばれた本人はきょとんとしていました。
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 僕は、日本の社会の人間関係はことごとく上下関係で構築されているように思います。初めに性別で、その次に年齢、町内会ですと現役時代の役職など、同じ課長経験者なら大手企業の方が上なのです。
極めつけは、元会社人間の中には現役時代の名刺をわざわざ作って、会社名や役職にボールペンで線を引き、「昔のが残っているので使っています」と言いながら名刺交換をする人です。
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 いろいろありますが、究極は日本語です。妻に対して「お前」を使わず、名前を使うようにしたらどれだけ世の中が明るくなるか想像してください。
 あるいは男が「ごめんなさい」を大人になってもしっかり言えるように母親がしつけることです。
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 どんなもんでしょう。

「お~い、お茶!」は好きではありません2021/02/11 22:45

TVでは多くの「評論家」がそれぞれに解説を試み語っています。しかし、小池氏の言うように「日本の政治と社会の問題点」という普遍的な問題であることに言及している方はまれのような気がします。
 男性も女性も(あるいは女性も男性も)、初めて会う場合「この人は自分よりも若いかなとか、係長かな課長かなとか」という上下の値踏みを無意識にする習性をもう一度考えてみることの重要性に気付くことです。
 そして、究極的には英語のYOUに該当する日本語を創造することであろうと思います。夫は妻に「おお~い」と、妻は夫を「あなた~」と呼び、父親が子を、上司が部下を「お前」と呼ぶことに、最近のハヤリ言葉のように使われている「リスペクト」は似合いません。

 大雑把に言えば、封建制のなかで育まれた言語なり文化を「日本の伝統的な文化」と尊重し、現代社会で維持しようとするのか、変わらなければならないと考えるのか。
 アメリカで黒人を奴隷として扱ったのは負の財産であるという認識、それに伴ってたくさんのアメリカ語は使われなくなり、新しい表現が創造されています。

2月14日を「反戦の日」に2021/02/14 14:41

 ファイスブックで知り合った松尾竹文さんが素晴らしい投稿をなさっています。画像ファイルにしてご紹介させていただきます。

 これを読んで僕は思いました。
2月14日を「反戦の日」とするのはどうかな、と。

Steve McCurry2021/02/20 00:05

Steve McCurry氏の代表作です。すでに御存じでしたらごめんなさい。このポートレイトは氏の写真作家としての資質のすべてを表しているのかもしれません。https://www.stevemccurry.com/

https://www.facebook.com/stevemccurrystudios

「裁判所は生きていた」2021/02/22 22:50

「裁判所は生きていた」
生活保護基準で勝訴、原告側喜ぶ
朝日新聞デジタル 2021年2月22日 18時

 国が引き下げた生活保護基準をめぐり、大阪地裁が22日、生活保護費を減額した決定を取り消す判決を言い渡した。原告側は「裁判所は生きていた」と喜びを語った。

 「勝訴」「保護費引き下げの違法性を認める」

 判決の言い渡し直後、法廷から大阪地裁前に飛び出した弁護士がそう書いた紙を掲げると、詰めかけた支援者らからは大きな歓声と拍手がわき起こった。

 周囲とハイタッチをして喜んだ支援者の女性は、涙を流しながら他の支援者に電話で報告。報道陣に「他の仲間に会いたい。みんなを抱きしめたいです」と喜びを語った。

 午後3時半過ぎから大阪市内であった会見では、弁護団副団長の小久保哲郎弁護士が開口一番、「みなさん、勝ちました!」と支援者を前に手を突き上げた。小久保弁護士は「本当に長い闘いでしたけど、裁判所は生きていたと思えた。本当にうれしい判決でした」と笑顔を見せた。(遠藤隆史)

朝日新聞 朝刊の見出し2021/02/28 21:09

もう2月が終わりになります。いつもの2月の終わりはもっとウキウキした気分になっているのですが・・・・、今年は、少なくても僕はある種のうっ積した気分を払しょくできません。

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むろん、コロナ禍は大問題なのですが、僕には人災の側面もあると思っているのです。
2月28日 18:30 時点で7,910人も方々が亡くなっているのです。誰かの子どもであり、誰かの親であり、誰かの友人なのです。前日比 +30人と報道がされています。たった1日で、ですよ。
そして、重症感染者数は434人もいて、多くの方は人工呼吸器を必要としているのです。
加えて、入院治療を受けるべき感染者が在宅待機などという状況なのです。
テレビはニュースのたびに、僕にはそうしか思えないのですが・・・なんの感情もなく数字の羅列をして他人事のように告知をしています。
 
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命の話ではなく、経済の話に長い時間を割いているのです。

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与党の議員たちは自己弁護に忙しく、高級官僚たちは総理大臣の顔色ばかりを観ていて、自分の給料は誰が支払っているのかを忘れているのです。そして、多くの記者たちは国民を代表して質問をしていることを忘れているのです。

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ドイツの小学生が「デモの手順」を学ぶ理由
https://toyokeizai.net/articles/-/193857

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そろそろ「感情をあらわにしない奥ゆかしい日本人」の幻想を忘れて、声を大にしましょう。
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