How dare you! ― 2019/09/29 23:18
9月23日、ニューヨークで開催された国連気候行動サミットに登壇したグレタ・トゥーンベリんが繰り返し使った文章です。
下記にその様子があります。
https://www.buzzfeed.com/jp/rikakotakahashi/greta-thunberg-un-speech-trump-glare-1
僕はこの若い活動家に心から敬意を表したいと思います。
そのことと合わせて気になっている表現が「Yet you all come to us young people for hope. How dare you!(あなたたちは私に希望を求めてここにきたのですか?よくそんなことができますね!)」です。このHow dare you!を495語の短い演説の中で回繰り返して使っています。最後に「 I say: We will never forgive you.(あなたたちを決して許さない)」と締めくくっています。
このHow dare you!はどういう意味なのか、また、日本語の訳文はどうなっているのかと気になっていました。
日本語では同じ表現を反復して強調するというのは難しいように思います。
dareという動詞は、"勇敢に〜する"とか"あえて〜に挑戦してみる"という意味です。しかし、How dare you!という文章になると「(私に)挑戦するのか」「 大胆にも善くもそんなことを」となります。
相手の許しがたい言動や態度に対して、汚い卑猥語を使わずに
挑戦的な意味を込めてなじる表現です。子が親に生意気な口をきいたときにも使われます。
つまり、グレタ・トゥーンベリさんはその表現を繰り返し使って、地球温暖化問題に本気で取り組んでいない大人たちを強く叱責しているのです。
・・・and all you can talk about is money and fairy tales of eternal economic growth. How dare you!
「あなたたちが話しているのは、お金のことと経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか!」と怒っているのです。
コメント
_ 中村新太郎 ― 2019/09/30 11:53
_ 大坂忠 ― 2019/09/30 23:05
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