ホセ・ムヒカ氏 ウルグアイ前大統領2016/04/09 11:28

 僕は感動しています。

 最近、「世界一貧しい大統領」と呼ばれるウルグアイの前ムヒカ大統領の訪日にともなって氏の言葉がさまざまなメディアで報じられています。
「貧乏とは無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

「あなたが生きている限り、他者との衝突は避けられません。大事なのは、コンフリクトを起こさないことではなく、どうやってコンフリクトを解決していくかということです」

「私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません」

「お金があまりに好きな人たちには、政治の世界から出て行ってもらう必要があるのです。彼らは政治の世界では危険です。お金が大好きな人は、ビジネスや商売のために身を捧げ、富を増やそうとするものです。しかし政治とは、すべての人の幸福を求める闘いなのです」
http://matome.naver.jp/odai/2138861428534675801

 高校生だった3年間は僕にとって最も濃密な時間でした。5~6人の友人たちと放課後、中野駅の裏にあった喫茶店や新宿歌舞伎町の喫茶店で安いコーヒーを飲みながら喧々諤々議論をしました。そのころの僕は「お前は甘いよ」と言われながらもへこたれず議論を展開したのでした。

 1968年に10ヶ月ほどコペンハーゲンに住んだことがありました。当時から福祉国家としてデンマークは知られていました。僕は大学生になっていましたが高校の時と変わらず「幸福な社会とは」と考え、周りの人たちと議論をしていました。

 後年、31歳ころだと思いますが、ヨーロッパから帰国して就職をしたホテルで労働組合を立ち上げました。

 そんな頃のことを思い出しながらホセ・ムヒカ氏の言葉に聞き入っています。

 ウルグアイと聞いて妻が「あの映画憶えてる?」と言いました。それが 『ウィスキー』(Whisky)です。ご存知でしょうか。2004年のウルグアイその他で製作された作品です。

 ウルグアイの靴下工場の経営者であるハコボのもとには、マルタという女性が長年彼の助手として働いていましたが、二人は必要最低限の会話しかしませんでした。 ある日、ハコボの弟エルマンがハコボのもとに滞在することが決まり、困ったハコボは彼女に妻の振りをしてくれないかと頼みました。
 マルタは同意し、期間限定の奇妙な共同生活が始まりました。

 映画評によっては「喜劇」と書いていますが、僕は人生の縮図の作品のように思えます。生涯忘れられない作品だろうと思っています。まだでしたら、レンタルしてご覧になってみてください。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm22669173

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