日々・その9 夕張32012/02/27 01:44

 夕張には、僕がぶらぶらと市のほんの一角を歩いただけでも何軒もの無人と思われる家屋がありました。それらの多くは木造建築です。昔は手広く経営がされていたように思える医療施設であったり旅館であったり、また、一般住宅もあります。今は兄が住んでいますが、僕が生まれ育った青森の実家と同じような造りの家屋を見ることもあり、胸が痛くなります。

 元の住人はどれほど無念に思いながら去っていったのでしょうか。もしかしたら近隣に新規に建設された鉄筋コンクリートのマンションに移り住み、散歩をするたびに自分が生まれ育った木造家屋が雨風にさらされ、雪に押しつぶされるのを黙って見ているかもしれません。

 先日大きく報道されていましたが夕張美術館は屋根に積もった雪の重さで崩落してしまいました。不幸中の幸いですが閉館中でけが人は出ませんでしたし収蔵品にも影響がなかったと言うことです。

 これからも夕張の栄華を見つめてきたたくさんの無人の建物は市の財政の厳しさと人口減に押しつぶされて廃屋となることが想像できます。無論、それは夕張に限ったことでなくどこの街でも起こっていることですが、僕は耐え難いほどの虚しさ、寂しさを感じます。

日々・その10 夕張42012/02/27 20:59

 財政破綻した自治体は財政状態を改善するための様々な方策が採られて住民の生活が窮屈になるようです。公営住宅の家賃や公共施設利用料、水道料金、保育料などの値上げ、公共医療施設の消滅など住んでいる人々が従来よりも高い金額を負担し、あるいは隣町まで出かけないと用が足りないといった事態になります。
 企業の倒産であればその企業の整理をして株主は出資したお金が戻ってこないということで終わりになります。しかし、自治体の場合には住民がいますから厄介です。
 
 先にも書きましたが夕張市長は30歳と言う若さで市を再建しようという意気込みで市長になりました。僕は氏の意気込みは素晴らしいし、30歳代という貴重な時間を市長として働くことを否定しようとは微塵も思っていません。むしろ尊敬の念を持っています。しかし、素人の僕が理解できないことは雇用の機会は少なくなり人口減に歯止めがかからない自治体の象徴である夕張に「再建後の未来はあるのか」ということです。

 最近話題になっているギリシャを例にするまでもなく日本も同じ道を辿るかもしれないと言う指摘もあります。若い世代の人々にはご苦労をお掛けすると、僕は頭を下げなければならないような気がしています。
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