後4~5年は生活を楽しみたい ― 2020/05/30 19:10
~次の日、姉から電話があった。「あと4~5年は生活を楽しみたい。心配かけたが業者に頼みます」
90歳の女性が90代の生き方と生活の質を自分で考え、決めた。私は驚いた。強く、自分らしく生きようとする姉のこれからを想像し、胸が高鳴った。
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これは今朝の朝日新聞に載っていた投稿です。僕自身は75歳になり、いくつかの持病を抱えています。そして、この新コロナウイルス騒動の中、2月中か3月中旬までにやりましょうと医師に言われた膵臓の手術が延び延びになっている状況なので、「あと4~5年は生活を楽しみたい」という言葉にある種の動揺さえ覚えました。
同時に、「八月の鯨」という映画を思い出しました。1987年の作品ですが、2020年の投稿記事と全く同じなのです。是非ご覧になってください。僕ももう一度観ようと思います。
「八月の鯨」
https://youtu.be/rLEi9A02Sn8
無料で全部を視聴できます。約1時間半です。
リリアン・ギッシュ(出演時93歳), ベティ・デイヴィス。
メイン州の海に臨む島。そこに建てられた小さな別荘で、年老いた姉妹セーラ(リリアン・ギッシュ)とリビー(ベティ・デイヴィス)が、ここ50年の恒例行事になっている別荘で、静かに過ごします。目の不自由なリビーは、その苛立ちからか、介護するセーラにつらく当たることが多く・・・・・・。
映画の後半、おおよそ1時間25分ころの姉妹の会話です。
my sister and I have decided we would like you to install a picture
window as soon as possible.
私たち姉妹で決めたのよ。あなたに作ってもらおうと。見晴らし窓をできるだけ早くね。
*picture window 外の景色を家の中に取り込むような一枚ガラスの大きな窓

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