謝るのは弱虫? ― 2020/05/11 21:29
ナイチンゲールと統計
2020年5月11日
「▼検査の数が少なすぎるとの批判に耐えられなくなったのだろう、厚生労働省は先日、熱が4日続くまで待たせるという従来の目安を撤回した。しかし検査が受けられず苦しんだ人への釈明もなければ、検査数が増えない理由も明確に語らない。「謝ったら負け」のゲームを見せられているようだ▼
僕は、謝るのは弱虫のすることだと誤解している人々の多いことに、たびたびガッカリします。それも「偉い人」や「権威のある人」、むろん「権力のある人」にその手合いが多いように思います。経験的に皆無に等しいのは、市井の人々です。ラーメン屋の親父さんも靴の底を減らしている営業の人も、ちゃんと謝ることを普通にしています。
男は女に、夫は妻に、父親は子供に、上司は部下にと、何かにつけて上下関係でしか人とつながっていけない貧相な人々は、社会を暗くします。
今回の件について僕は、厚労大臣に「遺族に釈明をし、頭を下げるべきではありませんか」と詰め寄る新聞分記者がいないことに悔しさを覚えます。
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