水中ウォーキング-4 ― 2014/08/02 21:23
水泳をしている人の波に負けないように集中してプールの中を歩きながら、断続的に考えていました。25メートルを歩くのに1分かかります。それを60分やると何キロ歩いたことになるかと。25メートルを60回で1500メートル、というか1.5キロになると思ったとたんに疲労を覚えました。その時は目標の60分に残り15分ほどでした。それがとてつもなく長い時間に感じられました。
夕方は、6時から恒例の北海道庁前の反原発デモに参加しました。拙宅から歩いて約30分ほどの距離です。早目の夕食を済ませてリュックサックにペットボトルの水とA3サイズのプラカードを入れて出かける準備が終わりました。しかし、身体が重くて行こうか行くまいかと考えてしまいました。
このデモは歩かず、道庁正門前に列になって叫ぶのです。「高橋知事!我々は今日で108回目の集会をやっています。あなたに脱原発の意志表示を促すお願いも108回目です。あなたが決断をしない限り来週も再来週も同じことをここで言い続けます。原発はんた~~い、再稼働はんた~~い」と。
30分自宅から歩いて1時間立ち尽くして、帰宅にはまた30分歩くことを考えたら、またまた疲労感に襲われました。心の中では「午前中の水中ウォーキングがこたえているなア」と思っていました。そこで、いつもは8時までの2時間立ち尽くすのですが僕は勝手に1時間で切り上げました。家に着いた時の万歩計は8000歩を示していました。
今日は、所属する団体の街頭募金の行事がありました。午後、30度を超す炎天下の大通公園3丁目で小児麻痺撲滅のためのチラシ配りと募金活動を1時間ほどやりました。情けないのですが僕の頭にあるのは「これでどのくらいのカロリーを消費したことになるのだろうか」です。嗚呼。
シンポジューム参加 ― 2014/08/05 16:04
僕が最も印象が強かったのは弁護士の河合弘之氏の発言でした。「原発差止で20連敗した」と氏は語っています。しかし、それでもなお、原発訴訟こそが最も重要で効果的な反原発運動であると熱く訴えていました。聴衆から「今、市民がやらなければならないことは何ですか」という問いに、氏の答えは「どんどん訴訟を起こすことです」と大変明快でした。氏の考えは下記のサイトのインタビュー記事に詳しく出ています。是非お読みになってください。
http://www.magazine9.jp/greenpeace/111005/
昨日の氏の語録から幾つかをご紹介します。
「裁判官たちの意識は変わってきている」
→大飯原発の判決文に如実に表れている。
「最高裁の下級裁判所に対する締め付けは昔ほどではなくなった」
→訴訟の数が多くなれば勇気ある裁判官の出現も期待できる。
「僕らが生きている間に決着をつけましょう」
→次世代に負の遺産を残さないという信念でやりましょう。
*氏は1944年生まれです。
「大飯原発訴訟の判決文を越える判決文を上級裁判所が書けるとは考えにくい」
→今後の訴訟でこの判決文を原告が引用し、味方につける。
大飯原発運転差止請求事件判決要旨全文
http://www.news-pj.net/diary/1001
写真は3時ころの拙宅の気温と湿度です。「お見事」と言えるほどの湿度です。僕の仕事場の窓から道路を隔てて2件の建築現場があります。見ているだけでも汗がじっとり・・。
水中ウォーキング-5 ― 2014/08/11 20:35
そこで、食事で摂取するカロリーから新陳代謝で消費する分と水中ウォーキングで消費する分を差し引いてみるとどうなるかと考えました。
70歳以上 (僕は69歳)の基礎代謝値
21.5 (kcal/kg体重/日)×僕の体重84kg
という資料が下記のサイトにあります。
http://www.med.or.jp/forest/health/eat/01.html
(厚労省の資料)
21.5×84kg=基礎代謝値量 1800(kcal/日)
つまり、意図的な運動をせず怠惰な日々を過ごすと1800キロカロリーを消費するのです。あるいは臓器を動かし、小さめの脳みそを働かせるのに1800キロカロリーを必要とする、ということらしいです。食事を制限して1500キロカロリーにすると必要な300キロカロリーは蓄えてある脂肪を燃焼して補うので体重減になるという算数です。
僕の今日の水中ウォーキングは丁度一時間でした。また、概算ですが食事で摂取したのは1500キロカロリーくらいです。そこで算数をしてみると1500-(1800+455)=-755キロカロリーとなります。
ご飯一善が約230キロカロリーと計算すると3膳とちょっと分を自前の貯金から費やしたことになります。
お金はいくら貯金をしても浪費をしようと思えばあっという間なのですがこっちの貯金を使うには、苦労が絶えません。
浜 矩子 「アホノミックス」 ― 2014/08/12 20:53
――2014年・札幌地区平和を祈る40日間――
平和講演会
「平和をもたらす正義を求めて・グローバル時代の福音的生き方」
という演題でした。主宰はあるカソリック教会でした。
浜矩子(はまのりこ)氏はTVに良く出演をしていますからご存知の方が多いと思います。同志社大学のビジネススクール教授です。ご専門は経済学です。TVではあまりあからさまな発言はできないようですが、それでも言葉の端端に心地よい辛辣さがありました。
同志社大学は新島襄によってキリスト教精神に基づき1875年に創立されました。僕は、浜氏はそこの教授ですからキリスト者かなと思ってはいましたが確信はありませんでした。しかし、今回の講演では詩編をたびたび引用していましたし、演題にも「~福音的な生き方」とあり、同じ信仰を持つ僕は大変心強く思いました。
生身の講演はTV番組と違い、歯に衣を着せるような言い方は一切なく、氏の主張を述べていました。その要旨は添付の「しんぶん赤旗」の記事と同じでした。
曰く
アベノミクス→「アホノミクス」
安倍首相にとってのまこと→「ボクちゃん、一番になるんだもん」
成長戦略→「世界制覇」戦略 などなど。
写真の白板にある花丸の位置が「多様性」と「包摂性」の軸の間にあります。これこそこれから日本が目指すべき位置であるということでした。「包摂性」は僕にとっては新しい言葉でした。経済学で使われている言葉のようですが一般的な意味は「一定の範囲の中につつみ込むこと」のようです。浜氏の主張を僕なりに解釈を試みると「人々の価値観が多様になり、それでもなお、従来の価値観にとらわれず他者の価値観をも尊重し平和な世界を築く」であろうと思います。ある意味、排他的ともいわれる聖書信仰者にも重い宿題が出されているように思いました。
函館市長の意見陳述 ― 2014/08/14 19:38
大間原発に関してはもう一つの訴訟が起こされています。3.11の前に「大間原発訴訟の会 代表 竹田とし子」が起こしているのです。僕は第5次原告団に参加させてもらっています。
下記のHPを参照ください。
http://sea.ap.teacup.com/oma_project/6.html
朝日新聞朝刊2014.8.14
(プロメテウスの罠◇No.1007)
函館の訴え:17 まちが命が奪われる
東京地裁103号法廷。
函館市長、工藤寿樹(64)はこの7月3日、意見陳述で35分にわたって語り続けた。
「地震や津波のような自然災害も大きな被害をもたらしますが、まちを再建できます。戦争もまちに壊滅的な打撃を与えますが、復興は可能です。原爆投下を乗り越えてきた広島・長崎も再生しました」
「しかし放射能というどうしようもない代物をまき散らす原発の過酷事故は、これまでの歴史にない壊滅的な状況を半永久的に周辺自治体や住民に与えるのです」
「私たち函館市民は、承諾もなく近隣に原発を建設され、いざというときに避難もままならない状況の中に置かれることになります」
「自分たちのまちの存続と生命を守るため、この訴訟を起こしたのです。それ以外に残された道はなかったということをご理解頂きたい」
結びの部分は、工藤自身が手書きで大幅に加筆した。
「私は反原発、脱原発の立場で原発を論じたことはありません。原発事故を起こした我々世代の責任として、最低限立ち止まって考えるべきだと申し上げたいのです。そのため私が訴えてきたのは、原発建設の無期限凍結なのです」
傍聴席から拍手が起きた。
原告の代理人弁護士、河合弘之(70)が立つ。大飯原発の運転差し止めを命じた福井地裁の判決。それが示した原発の危険性は、全国の原発に共通していると訴えた。
国側を代表して法務省の担当官、志水崇通(しみずたかみち)(34)が反論に立った。
「訴えを『いずれも却下する』との判決を求めます」
「法律上の争訟」「原告適格」という2点から、そもそも函館市には、大間原発の危険性を論ずる以前に、原発の建設差し止めを求める裁判を起こす資格がない、という主張だった。
原告側はさらに反論した。弁護士の海渡雄一(59)が語る。
「自治体の存立が奪われるような事態。それを自治体自らが主体となって止められるのは法の条理からも明らか」
「前例がないのは、このような事態が福島事故以前に起きたことがないからにほかならない」
「国は、却下という姑息(こそく)な手段で応訴するのではなく、正々堂々と訴えを受けて立ち、地方自治体の声に具体的な対応をすべきだ」
再び拍手が起きた。(南井徹)
写真は大間原発の建設現場 2014.4.18撮影
原子力規制委員会 30キロ圏内見直し ― 2014/08/21 19:15
NHK News Web. 8月20日 17時04分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140820/k10013944071000.html
函館市長、工藤寿樹氏の大間原発差止訴訟の訴えに「私たち函館市民は、承諾もなく近隣に原発を建設され、いざというときに避難もままならない状況の中に置かれることになります」 という文言があります。
下記の原子力規制委員会の記事はこの裁判にどのような影響を与えるか、僕は強い関心を持っています。
<記 事>
原子力発電所の事故に備えた新しい国の指針では、避難などの対策を取る地域を原発からおおむね半径30キロとしていますが、原子力規制委員会は、福島第一原発の事故を踏まえ、原発から30キロを超える地域まで放射性物質が広がるような事故に備えた対策を検討し、指針を見直すことを決めました。
原子力規制委員会が策定した新しい原子力災害対策の指針では、事故の際、おおむね半径30キロの地域で、住民が避難したり建物内にとどまる屋内退避をしたりすることになっています。
しかし、福島第一原発の事故では、「プルーム」と呼ばれる放射性物質を含む空気の塊が30キロを超える地域にも広がり、住民が内部被ばくした可能性も指摘されたため、規制委員会は、30キロ圏外の対策も検討するとしていました。20日の定例会合では、プルームの広がりに備えて、どこまでの範囲で屋内退避などの対策を取るかや、何を判断基準にそうした対策に踏み切るか、検討を始めることを決めました。
また、廃炉作業が進められている福島第一原発や、使用済み燃料の再処理施設などの核燃料サイクル施設についても、避難などの対策を取る範囲を施設ごとに検討することになりました。
規制委員会は、専門家を加えた会議の検討結果を踏まえて指針を見直す方針で、対策が求められる自治体の範囲が広がることも予想されます。
河北新報 渡部恒三 ― 2014/08/25 19:40
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201408/20140825_61008.html
「国内原発全て廃炉に」
元民主党最高顧問で、元衆院副議長の渡部恒三氏(82)は「こんな災害になるなんて夢にも思わなかった」と安全神話を信じ切っていた半生を振り返った。さらに「古里を失った県民の苦労や(放射性物質が)空気まで汚すことを思うと、原発は全て廃炉にし、再生可能エネルギーを推進するのがわれわれ国民の責務だ」と述べた。
福島第1、第2原発が四半世紀以上にわたり首都圏に電力を供給してきたと強調した上で「原発事故の責任は100%国にある。『福島の復興なくして日本の復興なし』という立場で、国は最後まで被災者支援に全力を挙げるべきだ」と訴えた。
閑話休題
僕の水中歩行カロリー消費作戦は続行中です。今朝の計量は82gでした。そして水中歩行を1時間半やった後の体重は81.3kgでした。
今朝のプールには僕が一番乗りでした。鏡のような水面に天井の照明が反射し、静けさを絵に描いたような雰囲気でした。水温30度。そろりそろりと身体を沈めて僕の水中散歩の始まりです。新雪のゲレンデを滑るような気分でした。
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