僕の脳みそ ― 2012/11/05 22:20
このガッガッガッは強力で巨大な磁石の塊のようなものです。検査を受ける前に金属製の物を身に着けていないかを聞かれます。時計やネックレス、入れ歯などです。なぜかベルトは聞かれません。頭の写真を撮るのですから腰周辺は関係がないのかもしれません。
はい、はじめま~す、の声とともに僕の固定されて身動きができない体は徐々に磁石のトンネルの中へ。途端に僕のベルトの金属部分が宙で踊りだしたかのように思えました。僕の頭は固定されているので目で見ての確認はできませんでしたが明らかにベルトが強烈な磁石の力によって引っ張られているようでした。僕は一瞬、恐ろしくなり、大きな声で叫びました。しかし、ガッガッガッという騒音にかき消されてしまい、救援の兆しはなく、僕は恐怖心におののきました。僕はこんなところで医療事故に遭遇して死んでたまるかと耐えました。
数分して、はい、お疲れ様~でした、と。
写真は僕の脳みそ。年の割にはきれいです、と医師。
映画「小説家を見つけたら」 ― 2012/11/12 23:16
http://www.youtube.com/watch?v=qzYFr05LpRw
11年も経っていますからすでにご覧になっている方が多いと思います。
ショーン・コネリーが演ずる小説家があるきっかけで16才の少年と知り合いになります。少年は文章を書くことが好きでいつもノートに何かを書き綴っています。その二人の会話の中に次のようなのがあります。
<ショーン・コネリーは2台目のタイプライターを窓際の机の上に置く>
少年:Go ahead and what? 何を?
ショーン・コネリー:Write.書くんだ。
<ショーン・コネリーはタイプを打ち始める>
少年:What are you doing?あなたは?
ショーン・コネリー:I'm writing. Like you'll be, when you start punchin g those keys. Is there a problem?
書いている。君も同じようにタイプのキーを叩け。何か問題でも?
少年:No. I'm just thinking.考えている。
ショーン・コネリー:No thinking. That comes later. You write your
first draft......with your heart. You rewrite with your head. The first
key to writing is......to write. Not to think.
考えるな。考えるのは後だ。第一稿はハートで書く。リライト(書き直 し)には頭を使う。文章を書くときには考えずに書くこと。
そうは言われてもなかなか書き出しが・・。次回へ・・。
映画「小説家を見つけたらFinding Forrester」2 ― 2012/11/13 20:09
二人の会話は次のように続きます。
少年:Jesus. Is there a chance you might sit down? すげ~。座っててくれる?
少年:"A Season of Faith's Perfection." What's this? 完全なる信義の季節” 何、これ?
ショーン・コネリー:Start typing that.それをタイプしろ。
ショーン・コネリー:Sometimes the simple rhythm of typing gets us from page one to page two. When you begin to feel your own words, start typing them.
タイプの単調なリズムで1ページから次のページに進む。自分の言葉が浮かび始めたらそれをタイプする。
<少年はゆっくりしたリズムでタイプを始める>
ショーン・コネリー:Punch the keys for God's sake! もっと真剣に叩け!
インターネットとともにコンピュータが普及し始めたのはウインドーズ95が発売された1995年以降と言われています。以来、すでに17年も経ちました。僕がPCを本格的に使い始めたのはウインドーズ95の2年ほど前だったと思います。それまでは翻訳の英文原稿はタイプライターでバチン、バチンと「キーを叩く」という作業でした。
この映画を観ながら、さて、と思いました。もうタイプライターは骨とう品屋の店頭を飾る道具になってしまったのではないかと。
ここでは他人の文章の題をタイプする。それに沿って自分のハートに浮かんでくる言葉を紡ぐ、と言っているように思います。しかし・・そんなに容易くはありません。こんなに支離滅裂になってしまうのですから。
写真は昨日の大通り公園の様子です。銀杏の葉っぱがすっかり黄色くなり、冬に向けて心の準備をしろと言っているようでした。
配偶者介護したい? ― 2012/11/14 23:08
タイヤ交換 ― 2012/11/16 22:10
年に2回、つまり春には冬タイヤから夏用に、秋には夏タイヤから冬用に交換するのが、雪国に住んでいるクルマ利用者の年中行事のようなものです。その頃は妻のご要望で買い物にでも行く指令が出るまではのんびりと構えていました。
車庫からほこりまみれの夏用よりもはるかに重量がある冬用のタイヤを引っ張り出して、おもむろに車の下にジャッキーを入れて、エイッコラ、エイッコラと車体を持ち上げ、一本、一本タイヤの交換をしました。
4本の交換を終えてジャッキーを下げます。それから、走行中にナットが緩んでタイヤが外れ、タイヤの一本が路肩彼方へ飛んで行くのを目で追いながら、ブレーキが利かなくなったクルマを何とか停めようとする自分を想像し、そんなことになったら大変だと思いながら、ナットが十分に締まっているかを何度も確認をします。クルマのまわりを2度くらいはうろうろして、自分に言い聞かせます。「ま、大丈夫だろう」と。それからお出かけです。雪が降り始めてからでも自分の都合で十分に間に合ったものでした。
近頃は自堕落になりました。以前のように重いワゴン車でもなく、極めて軽量な文字通りの軽自動車(税金も保険料も格安なのです!)なので、自分でタイヤ交換をするのはワゴン車のように手間はかからないと思うのです。しかし、今は、僕は何の躊躇もなく、無論、罪悪感もなくガソリンスタンドに、雪が降る何日も前に、タイヤ交換の客で込み合う前の早朝に出かけて、お願いしま~す、と。
歳を取るといろんなことが面倒になるものです。
雪模様 ― 2012/11/18 17:32
今日は雨模様であったのとあいにくと傘を持っていなかったので、僕には珍しく札幌駅から自宅までタクシーを利用しました。運転手曰く「雨ですね。まあ、気温が高いから雪にはなりませんよ、お客さん」と自信ありげでした。僕も、何でも自分にとって都合のいい方へ解釈をしたいものですからまだ、まだと思っていました。「そうですよね。まだですよね」と答えました。
この季節到来は来年のゴールデンウイーク過ぎまでは続くことを思うと、少なからず気が重くなります。しかし、初雪は僕のような北方生まれの人間にとってはある種の、戦い前の気分を高揚させるような作用を持っています。そこでいつものように寒さにめげず窓を開けて、パチリ。
夕方になって雪も雷も激しくなり、もしかしたら・・と思いきや写真のようになりました。
仕事場の同じ窓から、始終撮っている風景であり、アングルでもあるので似たような写真をここに載せているような気がします。まあ、今日の札幌の様子ということでご容赦ください。
解 体 ― 2012/11/19 19:01
それがついに始まったのです。ベッドから出る前から何か騒がしいなと思っていましたら、数人の作業員がバリバリという音を立てながら屋根のトタン板をはがしていました。
僕の散歩道の途中にある、特に木造の建物はすでに何枚も写真を撮っています。しかし、いつも思うのです。自分はどうしてこのような古い建物を撮りたくなるのだろうと。
半ば廃墟のようなのもあります。また、しっかりと手入れがなされていて住人がいると思われる家もあります。どっちにしてもやはりカメラを向けてしまいます。場合によっては出直して時間帯や光の具合を変えて撮ることもあります。
僕が生まれ育った家も木造でした。そのなつかしさ所以なのでしょうか。あるいは何十年も手入れがされて、世代から世代に渡って使い込まれた古道具や家具のように人のぬくもりを感じるからなのでしょうか。
この一角には木造や木造モルタルの灯のともる家がまだ数軒あります。これからの冬場の厳しさを考えると安易なことは言えませんが・・、やはり時間の問題で消えてゆくのでしょうね。
解 体2 ― 2012/11/20 22:41
いきなり怪しげな女性が出現をしますがそれくらいでびっくりしてはいけません。じっくりと堪能してください。
nakkyさんは本来はクラシック音楽にお詳しいのですが、どのようなきっかけでこの動画というか歌を知ったのかは定かではありません。
ま、まだでしたら是非ご覧になってください。ひと笑いをして楽しめること受合います。
http://www.youtube.com/watch?v=5iMFTVrX6Y8
閑話休題。
朝日新聞のデジタル版速報は次のように報じています。
「鳩山由紀夫元首相(民主党元代表)は20日、来月の衆院選に立候補しない意向を固めた。周辺に『引退する』と伝えた。」
もっとも前言取り消しの前科者ですからまだわかりませんが。民主党代表になり首相になった一時には僕は日本の政治に大きな希望というか変化が起こると思ったのですが線香花火で終わってしましました。
「ブレ~ク、ブレ~ク、あなたの街の解体、解体、一役買いたい~」
写真はある選挙事務所。角地に木造平屋。選挙終了とともに「解体、解体」とならなければいいのですが。
映画「アルゴ」 ― 2012/11/21 21:47
http://www.youtube.com/watch?v=rxMFf9aD1LE
下記にたくさんのコメントがありますから下手な文章を書くのをやめます。まだの方は是非どうぞ。
http://eiga.com/official/argo/
この作品の編集は素晴らしいと思いました。
日本の作品を劇場で鑑賞することはめったにありませんが、旧作をTVで時々観ます。無論、中には「傑作」と言われるのもあります。それらを観ていつも感じるのは間延びしたテンポのとり方です。それがコメデーであっても事件ものであっても緊張感は重要だと思うのです。監督に遠慮をして編集者が思い切った編集ができないのか、僕にはわかりません。上映時間の3分の1くらいはそぎ取っていいのではないかと思えることさえあります。
そんなことを言っている自分の駄文も写真展のために選ぶ写真や展示する順序ももっと短めに、もっとメリハリをつけてと思っているのですが・・やはり難しい。
写真は大通り駅から札幌駅までの地下歩行空間の天窓から。
荒れ模様の天気 ― 2012/11/27 20:30
僕は昼食後に散歩に出かけました。足元はシャーベット状の雪で散歩には向きませんでした。しかし、厳しい寒さの季節が約半年は続くわけですからその間、散歩を止めるということは事情があってできないのです。僕にとっての散歩は体重と血糖値を管理するうえで不可欠なのです。
妻の勧めで9年前に初めて人間ドックを経験しました。それまでは僕は、世間を騒がしているガンにはかからないと理由もなく信じていました。無論、血液検査を受けたこともなく自分が病人になることは想像をしたことさえありませんでした。
その日の検査は朝から夕方までかかりました。すべてが終わり、遅い昼食を済ましました。最後に検査結果の説明をうけました。
当時はまだ本人に告知をするべきかどうかが始終話題になっている頃でした。医師の話し方も煮え切らず、ただできるだけ早い時期の手術が必要ですと繰り返していました。
僕は「つまり、ガンが見つかったということですね」と確認をしたほどでした。 いきなり腎臓ガンが見つかったのです。
今年で9年間、定期的な検査を受けてきました。幸いにも今のところ転移はなく安堵しています。本当に妻には感謝をしています。
以来、血糖値を安定させるために歩け、歩けをやっています。他人は「食わなければいいんでしょッ!」と簡単に言いますが僕にとっては容易いことではありません。何しろ、そばやうどん、スパゲッテーなど細くて長いものが大好きなのですから。血糖値を下げるには悪いものばかりです。
そんなことで今日も大通り公園、すすき野周辺を巡回しました。
何かと暗いニュースが多いのですが小学生の一団が雪中で元気よく遊んでいるのを見つけ、ほっとしました。
最近のコメント