僕の願いは、記者たちが政治家を怒らせるような質問2020/05/20 12:46

 僕は日本の多くの記者たちの記者会見で、その政治家に恥をかかせないような、対応が予測できるような質問ばかりをする様子を幾度も観てきました。国民を代表して質問をする姿勢が希薄で呆れています。東京新聞の望月衣塑子記者が特異な存在のように話題になることは、つまり、日本の記者たちは政権の広報担当者に成り下がっていることを示しているとさえ思っています。

 朝日新聞の原氏の「まともな政権を育てるなら一つ一つにもっと真剣に向きあうべきだった」という自戒は評価しますが、いまだに「大本営発表」をそのまま活字にしていた第2次世界大戦時以来、記者たちの意識が進化していないことの一例かと、残念至極です。

 僕の願いは、記者たちが政治家を怒らせるような質問をする場面をたくさん観ることです。

<朝日新聞デジタル>2020年5月20日
<多事奏論>
機能不全あらわ・危機に弱かった「1強」政権 
(編集委員)原真人

 危機に役立たぬ政権の製造責任は、我々メディアにも国民自身にもある。意のままに動く官僚ばかり重用し、法解釈をねじ曲げ、スキャンダルを握りつぶす。その横暴を目の当たりにしながら政権維持を許してきた。まともな政権を育てるなら一つ一つにもっと真剣に向きあうべきだった。

 この危機のさなか首相は反対意見の多い検察庁法改正案を強引に成立させようとした。目の当たりにした多くの国民が真剣に向き合い、そして声をあげた。安倍政権の横暴を許さなかった初の事例となった。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://tadashi.asablo.jp/blog/2020/05/20/9248715/tb

Free Access Counter Templates