謹賀新年2020年2020/01/05 10:45

 2020年元旦は各紙、大賑わいの見出しでした。今日は5日です。
 様々な「事件」で、一番喜んでいるのは安倍晋三という内閣総理大臣ではないかと、少し斜に構えて見たりしている正月です。
 
 改めて皆様のご多幸を願っています。

 新年早々に長文の投稿で恐縮です。

<長文ですが海渡雄一氏のツイッター、高野隆氏のブログを全文お読み頂ければ幸いです>

 下記は弁護士海渡雄一氏のツイッターです。
https://twitter.com/kidkaido/status/1213314382534529025
「カルロスゴーン氏の弁護人高野隆氏のブログです。彼は、弁護士の世界で最も尊敬される刑事弁護人の一人です。
高野氏は、とても正直に書いているなと思います。
印象深いパラグラフを引用します。... 」
と前置きをし、「高野隆@ブログ」を紹介しています。
海渡氏のツイッターには賛否両論、様々な意見が投稿されています。

 僕は、全国で行われている原発裁判のことも併せて考えています。特に思い起こすのは樋口英明裁判官の大飯原発運転差止請求事件判決http://www.news-pj.net/diary/1001です。氏は後日の朝日新聞に「高校生が読んでもわかるような判決にしようと考えて書きました。原発訴訟を高度な専門訴訟と考える人も多いかもしれませんが、地震の問題は、高校時代に習った知識でも十分理解できます。必要なのは良識と理性です」と語っています。
 僕は日本の検察や裁判所の在り方について考えるときに樋口氏のいう「高校時代に習った知識でも十分理解できます。必要なのは良識と理性です」という視点が重要であると改めて思っています。

刑事裁判を考える:高野隆@ブログ
2020年01月04日
私の依頼人カルロス・ゴーン氏は、2019年12月29日、保釈条件を無視して、日本を密出国した。同月30日付けワシントン・ポストによると彼は次の声明を出した:(全文をお読みください=大坂忠)

http://blog.livedoor.jp/plltakano/archives/65953670.html?fbclid=IwAR2lFho4WweEiWA5HFQGElDzKaId-MfbvlKgkcvGfkFxl8F__KxobXVf_IE

(全文をお読みください=大坂忠)大晦日の朝、私はニュースで彼がレバノンに向けて密出国したことを知った。まず激しい怒りの感情がこみ上げた。裏切られたという思いである。しかし、彼がこの国の司法によって扱われてきたことを思い返すと、怒りの感情は別の方向へ向かった。実際のところ、私の中ではまだ何一つ整理できていない。が、一つだけ言えるのは、彼がこの1年あまりの間に見てきた日本の司法とそれを取り巻く環境を考えると、この密出国を「暴挙」「裏切り」「犯罪」と言って全否定することはできないということである。彼と同じことをできる被告人はほとんどいないだろう。しかし、彼と同じ財力、人脈そして行動力がある人が同じ経験をしたなら、同じことをしようとする、少なくともそれを考えるだろうことは想像に難くない。

それは、しかし、言うまでもなく、この国で刑事司法に携わることを生業としている私にとっては、自己否定的な考えである。寂しく残念な結論である。もっと違う結論があるべきである。

確かに私は裏切られた。しかし、裏切ったのはカルロス・ゴーンではない。

*これは私の個人的な意見であり、弁護団の意見ではありません。
Free Access Counter Templates