北海道で震度7を観測したのは初めて2018/09/07 19:33

 拙宅のあるマンションの数軒先にガソリンスタンドがあります。またその先にはタクシー用のLPガスのスタンドがあります。地震の後、停電が回復して今朝から営業をしていますが、夜の九時半を過ぎても燃料を求める車の行列は終わりません。

 2018年9月6日午前3時8分ごろ、北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震が発生しました。

 僕はいつものことなのですがこの時間帯にはベッドを出て一人で映画を観たりしています。そんな時、突然、テレビが大きく揺れ始め、床に転げ落ちるというよりは、助走をして飛び出しそうな、奇妙な動きを呈しました。その4畳半の部屋が上下左右に、同時に大きな力によってひねられているという図を僕はソファーから立ち上がりながら目撃したのです。「そんな感じであった」という漠然としたものでありませんでした。
 それと同時に妻が隣室から「地震!!」と叫んで出てきました。

 僕は玄関の鉄のドアを開けて逃げ口を確保し、同時に身づくろいをし、ニュースを待ちました。

 以来、ちょうど24時間ほど経って、今朝の3時半ころに停電が終わりました。

 僕の停電の経験はせいぜい1-2時間です。それも小さいときのことです。それが今の時代に、これほどにも長く続くのかと不思議に思い始めたころ、ラジオのニュースは北海道電力の最も大きな火力発電所が停止したと報道したのです。

 地震発生地域の胆振(いぶり)は室蘭市及び苫小牧市を中心市にもつ地域で登別や洞爺、白老なども含まれます。そして、北海道の最大規模の火力発電所が苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所なのです。北電によると、この時点の供給力の半分以上を一気に失ったということなのです。言い換えれば北海道の電力供給は大規模集中型発電であるということなのです。
つまり、供給元を分散した小規模分散型発電であれば全道が同時に停電するという陳腐なことにはならなかったということなのです。
 妻と話しました。もしこれが、冬であったらどれほどの犠牲者が出ていただろうにと。ぞっとします。

 やはり、競争相手がいない独占企業にはおごりがあると僕は思いました。そのことは原発を推進したがる現象も同根ではないかと思えるのです。

 それにしても、と思うのです。近頃のインターネットとかスマートフォン依存度の高さは、半端じゃないと。或いは、電気依存度ともいえるかもしれません。
 妻も僕も例外ではありません。テーブルには携帯電話2台、タブレット3台、電池式ラジオ2台、、電池式LEDランタン1つ、充電式LEDスタンド2つ、LED懐中電灯2つ、モーバイルバッテリー2つ。加えて、それぞれの機器の充電用ケーブルなどなどが一瞬にして集められたのです。
 電気関係は僕の守備範囲です。そこで、携帯電話の電源の維持が最優先であることを妻に説明をし、そのためには限りがあるモーバイルバッテリーの電気を無駄にできない旨を話しました。で、妻は僕に言いました。「あなたが逝ってしまったら、私一人で、こんなのをするの?」と。

 拙宅はマンションなので水道も電気依存です。24時間ほど少しの水でやりくりをしたので、水のありがたさも半端じゃありませんでした。

 まだ余震が続いています。そのたびにドッギ!とします。幸い、ケガや家屋の損傷がありませんし、今のところ電気も水道も安定しています。

 もう少し落ち着いたら地震の前に見ていた映画の続きをと思います。

コメント

_ ぷろこるはるむ ― 2018/09/07 22:58

この度は大変な地震でしたね。ご無事で何よりです。
近畿も台風21号で大きな被害が出ております。私の会社も(ここでは詳しく書けないのですが)操業停止に追い込まれてしまいました(笑)めげずに頑張りたいと思います!大坂先生、奥様、お疲れでませんように!

_ 大坂忠 ― 2018/09/08 14:21

ぷろこるはるむさん、ありがとうございます。老体に少しだけムチを打って、妻ともども元気です。
職場が大変のようで、気になっています。需要が高まっているのではないかと思っていたのですが・・。
まずは健康が最優先ですから。

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