飯沢耕太郎2017/11/09 18:57

 10月1日のできごとを。僕は写真を再開して2度目、12年ぶりくらいに、自分の写真の批評をしていただきました。
 札幌のある写真団体が設立何年目かの記念事業の一環で飯沢耕太郎氏を札幌に招きました。氏は日本を代表する写真史の研究者です。合わせて、写真批評をも活発にやっているようです。
 プログラムの中に氏によるポートフォリオレビューというのが組まれていました。
 これはフランスで始まったことのようですが、撮影者が自分が選んだ批評家と20分間対面して、自分の作品を見てもらうこと、のようです。

 希望者募集は4名と書かれていました。僕がそのことを知ったのは開催日の5日くらい前ですから、4名の枠はすでに埋まっているだろうと思いながら、申し込みをしてみました。何とレビューを受けられることになったのです。

 写真を再開してまもなく、僕は「あなたの写真を拝見します(窓社)」の著者である安友志乃氏が主宰していた「講評会」に参加したことが有ります。生まれて初めて、わざわざ飛行機代を払って1泊して、安くはない参加費を払って参加したのです。
 12年経った今も写真を撮っていられるのは、この渋谷の喫茶店地下で安友志乃氏との出会いが大きいと思っています。


 さて、1日の午後はすぐにやってきました。僕は心臓ドキドキ、レビューの後は気力喪失になるだろうなと思いながら写真ファイルを持って出かけました。
 飯沢氏は僕より10歳くらい若いなと思いながら(1954年生まれということが後で分かったのですが)席に着きました。僕は持参した妻のポートレイト40点ほどをお見せしました。この写真を持参したのにはわけがありました。

 僕が一番多くの枚数を撮っているのが妻の写真です。いつかはしっかりと構成をして個展をしたいと思っているのです。しかし、どのような視点からまとめるのが良いのか、あるいは題材として不適切なのかもしれないという不安があって、批評をしてほしいと思ったのでした。
 氏は大変気さくな方で、開口一番「ほー、面白い。僕はあるサロンの審査員をしていますが、これは合格ですね。あえて言えば写真の選択と構成に一工夫があれば、なお面白いと思います」と。
 僕は、たった20分の面接でしたが疲労困ぱい。ポートフォリオレビューというのは、本当に疲れます。

 参考までに。
 氏は「写真集食堂 めぐたま」という活動をなさっています。数千冊の写真集を閲覧できる食堂を東京都渋谷区東3−2−7-1F 交通:恵比寿駅 徒歩7分 で主宰しています。

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