ナチスは全権を掌握し、戦争に突き進んだ2017/06/05 19:44

 記事の、僕が考える要約です。是非全文をお読みください。

朝日新聞朝刊
「自由」を壊す技法とは 編集委員・松下秀雄 2017年6月5日

政府からは市民の活動が丸見え。市民からは政府が見えない。その非対称は何をもたらすのか。スノーデン氏はこう警鐘を鳴らす。

 「国民は、権力に反対する力を潰される。政府と国民の力のバランスが変わり、支配する者と、される者になる」


 さらに、一部メディアの報道ぶり。「権力の監視」はどこへやら、いまや政権の広報かと見まがうばかりだ。

 政治記者になって23年、ここまでの光景は初めて見る。スノーデン氏の言葉通り、政府と市民の関係が変わりつつあるのか? その表れが「安倍1強」なのか?

ナチス・ドイツの国家元帥、ゲーリングはこう言った。

 「人々は指導者の意のままになる。『我々は攻撃されかけている』といい、平和主義者を『愛国心に欠け、国を危険にさらしている』と非難する。それだけで良い」

 そうしてナチスは全権を掌握し、戦争に突き進んだ。忘れてはならない教訓である。
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