目が覚めたら2016/08/01 05:31

 何時ものようにTV放送をつけっぱなしで眠ってしまいました。何時ころに眠りに落ちたのか、定かではありません。イチローのチームの得点がどうだったか----無責任なファンです。
 それでもあの屈強なプレイヤーたちは、僕が一眠りをしたあとも懸命にバットを振り、爽やかにベース上を走り回り、現在の僕の状況からは信じがたい肉体的働きをやっていました。僕は思わず、静寂な個室で「スゲー」と言ってしまいました。その瞬間、画面は歓喜の画面に。

 丁度看護士が来て、血圧やCVP検査???が始まりました。
 まあ、血圧は少し高め、体温は平熱で、今日の始まりとします。

栄養ドリンク2016/08/01 19:25

 3日ほど前から、とは言っても、日に一本300ミリリットルだけですが、口径飲料が出されています。前回も入院後の同じ時期に出された記憶があります。つまり、僕はその味を不幸にも記憶しているのです。
 若手の担当の看護士は自信を持って「なに味がいいでしょうか、いろいろと取り揃えていますが---」と。僕は即、グレープフルーツ味をお願いします、と。
 とのかく美味しくないのです。やはり薬用と記載されているだけはあります。
もっとも、一口目は、久し振りの水以外の味のあるもので(これは酸味ですが)新鮮です。
 このどろどろしたのに思いっきり沢山のアイスキューブを特別注文をして、チビりチビりと頂きます。一気に飲み干したいのですが、ゆっくりゆっくり飲むように促されます。後味の悪さは一回でよいのですが。
 一口を含んで水を一口と頂きました。

少しずつ、かな2016/08/03 18:43

 一進一退といか、一気呵成に良くはなりません。
朝一番の検査は5時ころから始まります。血圧や血糖値、体温、CVP検査というのもあります。何やら複雑なプラスチック製の細い管を数本用いて体内の水分を計測するのだそうです。看護士の仕事です。
 これらの数値が平常値であれば、僕は安心して一日をスタートさせることが出来ます。
 幸いなことに、ここ3,4日は調子良く推移しています。
 これらの検査項目に幾つかが加えられて、昼間の検査項目になります。そして、夜には又、引き算という具合です。

 検査器具をセットする度に、そして確認をする度に、ピッピッいう音がでます。僕が一番苦手なのは体温計です。悔しいのですが聞こえないのです。
 数年前に耳鼻科で検査を受けたことがあります。その時の結果が、いまそのままです。どっちみち音痴だからと気にしなかった記憶があります。

 看護士たちに聞くと、多くの「お年寄り」は同じですよと。
 まあ、そうでしょうよ。

 写真は電子器具を繋げる元のユニット

気力って2016/08/05 11:40

 tvでは盛んに日本とナイジェリアのサッカーの試合を中継しています。
 その四角い箱の中を何億人の人々がジット、固唾を飲んで見いっているかと思えば、自分ももう少し辛抱して、しっかり観ろよ、と云いたくなります。
 しかし、僕の肉体的な状況は、数分で限界に達しています。
 元々、さほど強い興味があるわけではなく、加えて、自分の空腹すぎる状況は一層、劇場の、その肉体労働に、ある種の嫌悪感さえ覚えてしまうのです。
 実況放送をする人やコメンティーターを引き受ける人々の体調はどんなのだろうか、当日になって風邪でも引いたら、さぞかし熱の入らない放送になって、即、解雇となってしまうのではないかなどと、余計なことを考えたり、僕は僕なりに色々と考えながら視聴しているわけです。
 ならば、観なければ、と云いたくなります。そうです。しかし、とまた、自己内での下らない議論が始まるのです。今度はtv番組のつまらなさなどが餌食です。
 いずれにしても、やはり、健全な肉体が無ければスポーツ番組も楽しめないという現実は確かなことのようです。

写真は日本とアルジェリアのではありません。何故か撮り損なっていたようです。

体調と手書き文字2016/08/06 16:21

 入院して二日目位から、これは尋常じゃないのではという痛みが始まりました。
 そこで、妻は小型のノートを用意してくれました。僕は薬の名称や検査名、数値どを時系列でメモをし始めました。
 分からない表現がほとんどですから看護士たちに尋ね、医師に聞き、Webで調べて、という具合です。
 しかし、当初の文字を読み返してみても???ヌヌが多く、我ながら呆れていました。
 ところが痛みや体温が安定しははじめて、僕の乱雑な手書き文字は大分読みやすくなったことに気付きました。
 
 父は最後まで万年筆派で、惚れ惚れする達筆な人でした。それでも晩年80歳を過ぎて、「忠、自分の書いた文字が悪筆過ぎて、読めなくなってきた」と嘆いていました。
 僕は「今でも、自分の手書き文字、読めないよ」と言いそうになって、言葉を呑み込んだ記憶があります。

偉業2016/08/08 23:02

 イチローが打った、と妻は 病室に入るなり 報告をしてくれた。 僕はもうしばらく時間がかかるのではないかと思っていました。
 なぜそう思ったのかは特段の事情はありません。 まずはよかったよかったと 妻と話をしました。
 
 世界中のイチローファンは、待ちにまっていたことだろうと思います。

 本来なら僕はこのイチローの記録達成をもっともっと 共感を覚え 、何度も繰り返し、テレビの放映を 観たことだろうと思います。 しかし残念ながらそのような 心境にはなりませんでした。
 イチローの肉体的な 状況に比べると 僕の現在の肉体的状況が 文字通りボロボロです。
 やはりなんといっても最大の問題は 空腹感が 僕の精神的肉体的状況を完全に支配していると言うことがあります。
 僕の絶食期間は今日でまるまる21日目に入りました。 1日1回の 栄養ドリンクを支給されて飲む以外は 口に入るものは水か番茶だけです。 当面の 目標は 水曜日の昼 までです。
 医師の話では 水曜日の 朝の血液検査で 膵臓への 炎症が減少していることが確認できれば、食事にありつける ということです。

 僕自身の空腹感との戦いと、 イチローの 偉業達成と比較するほうがおかしいとはわかっていますが、 愚痴っぽい話になってしまいました。
 水曜日のお昼ご飯に 固形物の食事が 当たったならここで大々的的に報告をさせていただくということでご勘弁願えばと思います。
 今は、深夜11時半です。 水曜日の昼まであと何時間あるのか、一瞬考えようと思いましたが やめることにします。

完敗2016/08/10 22:47

 今日は、検査結果が良いならば固形の食物がを、大手を振って食べることができるはずであった。
 3週間ぶりの、僕にとっては大事件となるはずであった。

 しかし、検査結果は少し悪化を示してくれた。僕はガクンっと、崖からでも落ちるような気分で、その知らせを聞いた。

 嗚呼、米の飯、されど米の飯。ここは潔く、数値悪化の原因除去を思い、夕方から施術を受けることとしました。

 施術結果は良好で医師らの予想通り、少しづつ快方に向かっているようです。
 今度こそは、1週間か10日後には、吉報をお知らせします。

ひとつきと一日2016/08/19 21:38

 今日で1ヶ月と1日が過ぎました。 病気の治療はゆっくりゆっくりですが進んでいるように思います。 一時苦しまされた腹部をえぐるような 痛みはありません。 また 高熱にうなされるということもなくなりました。
 現代医学の特徴である 色々な数値の 理解をして 病気を治す事すのには変わりはないようです。 医師の説明によると 徐々に徐々に 数値は好転しているようです。
 切ったり貼ったりする外科の病気と違って内科の治療には 多くの時間がかかるようです。
 近頃は医師に何時退院になりますかという質問はしなくなりました。
 血液検査は2日にいっぺんです。 また3日か4日にいっぺんにレントゲンを撮ります。
 僕の使える薬にもある程度の制限があるようです。それは僕の過去の病歴が あるためです。 僕は腎臓は一つしかありません 。ですから 腎臓にあまり負担のかかる薬は使いたくないという医師の気持ちもあるようです。 また糖尿病もあります。 つまり、今回気がついたことに 、病歴のない若い人が病人ならば医師が使える薬に幅があるのかもしれません。
 つまり、病気になるなら 元気なうちに病気になれ、ということなのかもしれません。
 僕の絶食はまだしばらく続きそうです。

 写真は僕の身体つながっている 管です。

写真をやっていて良かった2016/08/26 01:02

写真をやっていてよかった

今まで写真をやっていて、 いやー写真は楽しいなあとか、他の人に喜んでもらえてよかったなぁ、とか そういう事は度々経験をしました。
しかし、今回の「写真をやっていて良かったなあ」と 思ったとは全く別の性質のことでした。

僕がいつもお世話になっている旭川の額縁屋さんのことです。
週初めの月曜日のことでした。 病室の入り口の方から聞き覚えのある声が聞こえてきました。 僕はまさかと思いました。
しかしそのまさかが本当にまさかでした。角谷さんと伊藤さんが 大きな 包みを両手に持って立っているではありませんか、いつもの穏やかな笑顔で。
「病室ギャラリーはどうでしょうか」 挨拶もそこそこに二人は 病室の壁をチェックし始めました。 そして持参した 荷物を解いて、ダンボールから 額縁に入った写真を取り出し 一枚一枚丁寧に 飾り始めました。

壁が 美しい 額縁の写真で埋まっていくのを見ながら、妻ともども 深い感動を覚えました。
お二人の 思いやり、 あるいは もっと根源的に 美しい人間性 に深い感動を覚えました。

病室ギャラリーが終わった後も 、僕と妻は 今回の 展示について いくどもいくども 話をしました。そして感動を 覚えました。
角谷さん伊藤さん、心から感謝します。


神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。
ローマびとへの手紙8-28

落語会 大阪 保名倶楽部2016/08/28 22:58

僕は「玉撞き屋の千代さん」という写真展を、2009年にキヤノンギャラリー梅田でやりました。その舞台となったビリヤード店が大阪梅田にある老舗「保名倶楽部」です。昭和初期の洋館が今も使われています。
そのお店での落語会です。是非、お出かけください。
落語会
立川こしら落語会をお店ですることになりました。
10月17日 月曜日 18:00~
特別料金でしていただける事になりました。 お待ちしています。
先着順ですのでご予約は当店まで!
06-6622-6733
ビリヤード 保名倶楽部
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