診察 6 採血2016/05/26 09:33

 昨日の朝のことです。
 6時少し過ぎに看護師さんが「採血ですよ~」と病室に来ました。
 僕は血管が簡単に見つからないたちです。筋肉質の兄も同じだと言っていましたから、もしかしたら家系なのかもしれません。そんなことでいつも看護師さんには迷惑をかけています。特に若い看護師さんたちは自分の技量のせいで血管が見つからないと思う節がありますから、僕ははじめから「血管が見つからない方です」と伝えるようにしています。
 時々、4~5か所もズブッズブッと刺されることがあります。それでも僕は、ここはどうお、こっちはどうかなと言いながら励まします。仕舞には手ではなく足を差し出すこともあります。
 さて、昨日の朝の担当看護師さんはまだ仕事をはじめて5~6年くらいの若い人でした。経験的にはやはり実務年数が長い人は安心できるということがあります。5~6年というのは微妙です。この方はゆっくり、ゆっくり僕の左腕の表、裏、手の甲を丁寧に触って、適当な血管を探していました。
入院以来、僕の両腕は注射針の跡だらけと言ってもいいくらいで、その隙間に新たに刺しどころを探すのは至難の業だと思えました。
互いに無言の時間が少しありました。僕はこの方は3回目くらいで成功するかななどと勝手にランク付けをしていました。そしたら「はい!見つかりましたァ!」と元気よく声を出し、つかの間の静寂を破りました。そして、自信ありげにズブッとやってくれました。それは感動的といえるほどの決断と迷いのない手技でした。僕は心の中で「お見事」とつぶやきました。
 
 9時ころになって、35~6歳の若い担当医がA4サイズの血液検査の報告書を手にもって病室に現れました。ニコニコしていましたので僕は「今日は合格ですね」と言いました。「はい」と医師。「良かったですよ。それにしても先回がなぜ異常に高かったのかわからない」と、しきりに悩んでいました。
 それから昼食までの3時間余りは大変厳しい空腹感との闘いでした。つくづく人間は現金だなと思いなおしました。広くはない病室を3時間ほどうろうろして時間が過ぎるのを待ちました。
 
写真は先週の15日(日曜日)以来、11日ぶりに口にした25日の昼食です。
5月26日
今朝も普通に食欲がありました。心配していた腹痛、つまり膵臓の炎症の再発の兆候はなく安堵しています。
ご心配をおかけしていますが、あと数日で退院できそうです。ありがとうございます。

コメント

_ ぷろこるはるむ ― 2016/05/26 23:27

病院食でもなかなかお洒落なメニューですね。空腹こそが回復の証拠ですね。ゆっくり召し上がってください!

_ 大坂忠 ― 2016/05/27 00:56

ぷろこるはるむさん、ありがとうございます。食える、飲めるというのは本当に幸いなことなんですよね。そのうえ、美味いものなどというのは贅沢ですよね。
今週末には出所したいものです(笑)

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