診察 32016/05/22 19:58

 妻と僕は忍耐強く、先輩医師氏の音読の画像読解が終わるのを待ちました。医師の言葉を聞き逃がさないよに耳を澄ませて聞きました。「というわけで・・・大坂さんは急性膵炎です。これからすぐに入院をしてください。どうでしょう」

 僕は、こればかりは妻の同意を得るという手続きを省きました。医師の言葉にはやはり緊急性の緊張感がありました。すぐ入院加療をしないと命は保証できませんよ、と暗に言っているように思えたのです。それでも僕は「個室がありましたらありがたいのですが」と我がままを言いました。

 今度は入院の手続きの書類書きです。幸い、そのころには点滴治療が始まっていて痛みが少し楽になっていましたから「拷問」だとは思いませんでした。

 当然ですが入院のことは全く予想していませんでした。しかし、妻は慌てることはなく「なんでも病院にあるから大丈夫よ」といいながら担当看護師と打ち合わせをしてくれました。案内された個室は角部屋で、藻岩山が遠くに見えました。

 病院支給の寝間着に着替えてベッドに横になりました。痛みが軽くなると医師の説明が思い出されました。「ガンではないんですね」という質問もするべきだったなとも思いましたが次回にお預けです。当面、4~5日は絶対絶食で口にできるのは水やお茶であることが幾度も言い渡されました。僕の恐怖は痛みから空腹へと変更になりました。

写真は今日の夕陽です。
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