私の名前は日本国憲法です。2015/06/21 17:08

 朝日新聞朝刊(2015.6.19)に掲載されていた投書です。

「私の名前は日本国憲法です」
非常勤地方公務員 伊原勇一(埼玉県 61)

 私の名前は日本国憲法です。今年で68歳になりました。物心つく頃から「日本生まれではない」と批判する人がいました。
それでも命は命。順風満帆とは言えないけれども、他人との争い事を極力避けて、穏やかな生活を営んできました。

 ところが最近、私に「治療しないと生命に危険が及ぶぞ」と恫喝(どうかつ)まがいの忠告をする人が増えてきました。
病気でもないのに、とりわけ心臓部に当たる9条に腫瘍(しゅよう)があると言って治療を勧めたり、
米国製のバイパスを付けた方がいいんじゃないかと言ったり、いらぬお世話をする人々がいます。

 バイパスなど付けてしまえば、穏やかな生活が崩れてしまうかもしれません。それなのに、専門知識もない輩(やから)が、騒ぎ立てるのは変です。

 先日、私は3人の専門医の検診を受けました。先生方は3人とも、バイパスを付けるのはおかしいと断言なさいました。
本当に病気で手術が必要なら、きちんとした手続きを踏むべきだともおっしゃいました。

 素人は勝手な思い込みを捨て、専門家の意見に真摯(しんし)に耳を傾ける姿勢を持つべきでしょう。

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