早朝五時 ― 2014/04/01 05:16
大沼勇治さんの訂正 ― 2014/04/01 22:56
http://ameblo.jp/ut-ameba/
こちらもどうぞ。
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1342569566/
大沼さんは26年前の小学6年生の時に
「原子力明るい未来のエネルギー」
という標語考えて賞状をもらいました。
その標語を自ら訂正をしました。
「原子力は制御できないエネルギー」に。
大沼さんのブログのプロフィールにはこう書かれています。
「人は誰でも間違える。もし、間違ったら『訂正』すれば良い」
西窪愛子写真展 ― 2014/04/02 14:25
美術作品を何と定義するかは僕にはよく分かりません。しかし、今回拝見した西窪さんの作品は多分、その領域のもののように思います。
大雑把にいえば、どんよりとしたパリの空やひと気のない公園、煙突が突き出た屋根などの風景が題材です。それらが西窪さんという写真作家の手にかかると一変するのです。
よく言われる言葉に「写真は引き算」というのがあります。それくらい写真はシャッターを押した瞬間にもろもろを画面に取り込んでしまう性質を持っています。それを活用するのもひとつの表現方法ですが、西窪さんはその真逆を試みているのです。
写り過ぎるのを如何に引き算をして、主題を浮かび上がらせ、普遍化するかに腐心し 、見事に成功していると思います。稀有な感性と旺盛な探究心故にかと思います。
プリント資材には紙、キャンバス生地、アクリル板が使われています。乳剤は自分でプリント資材に塗布しています。
このやり方が方法論の試みに終わることなく、カメラで捉えられた具象的な写真が、見事な普遍性のある作品に結実しているのです。
合わせて、写真の特徴である比較的容易に印刷でき、同じものを複数枚作ることができるということを完全に拒否している取り組みであることも付け加えるべきだろうと思います。
アクリル板には不透明なと透明なのが使われています。透明なアクリル板の作品を透過して奥の作品を見る、という妙をも楽しめると思います。
作品の見栄えは額縁にも影響されます。僕が拝見している過去二回の展同様、今回も旭川のラボ・フューズが協力をしています。作品と額縁が、今風にいうコラボしています。
西窪 愛子 個展
期間:2014年 4月2日~14日
会場:札幌市中央区南9条西6丁目「GALLERY SOU(創)」
http://sou.agson.jp/about.html
「青春」の詩 ― 2014/04/07 21:31

「青春」
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる
“Youth”
you are yang as your faith, as old as doubt ;
as young as your self-confidence, as old as your fear;
as young as your hope, as old as your despair.
さて、と。
詳しくは下記を。
http://home.h03.itscom.net/abe0005/ikoi/seishunn/seishunn.htm
裁判の傍聴-1 ― 2014/04/10 21:21
僕は、数日前に裁判所へ出向いて公判の予定表を見せてもらい、今日の11時からのを傍聴すること事前に決めていました。幾つもある公判の中から罪状が「風俗営業XXX迷惑条例違反」というのを選んでおきました。
ここで大きな人間ドラマが展開されるとは思えないくらい建物全体が静かでした。開廷10分頃前に傍聴席のドアが開けられて入廷しました。関係者以外の傍聴人は我々二人だけでした。
法廷は、僕が経験したことがある英国の裁判所のような厳かな感じはありませんでした。すべてが木質系の建材でしたが味もそっけもない現代建築という感じでした。
http://tadashi.asablo.jp/blog/2011/07/24/5981241
やがて検察官、弁護士が着席しました。僕はそろそろだなと思っていると音もなく右手のドアが開き被告人が入廷してきました。腰縄が見えました。僕は少し緊張を覚えました。
刑務官二人が左右にぴったりと体をつけて被告人をはさみ、被告人が万が一にでも妙な動きをしたら素早く対応ができるような風でした。弁護人の席は右側で、被告人はその直前にあるベンチの前に立ちました。腰縄を解く間も二人の刑務官はぴったりと体を寄せて被告人が無用な動作ができないように大変注意深く縄をはずしました。
間もなく黒い法服をまとって裁判長が入廷をし、何となく全員が起立し、礼をしました。
イギリスの法廷では「Order, Order 静粛に」という掛け声が書記官によってなされてから真っ白なかつらを被った裁判長が着席しましたが。
裁判長は黙秘権の説明をし、続いて、人定質問をして名前、生年月日、職業、本籍、現住所などを確認しました。
僕は裁判が進むにつれてある種の違和感を覚えました。それは、被告人は当然がら姓名などを明らかにしますが裁判長をはじめ検察官も弁護士も姓名を明らかにしないことでした。
今日の裁判長は50才半ばくらいの細面で時折笑みを浮かべる柔和な感じのする人でした。検察官は礼服のような黒のスーツを着ていました。見るからに駆け出しと思える若い女性で、僕には聞き取りにくい声の持ち主でした。ときどき、ああ、僕は耳が遠くなったのかなとさえ思いました。傍聴席には経験豊かそうな男性検察官がいて女性検察官の仕事ぶりを見守っている風でした。弁護士は開廷ギリギリに駆け足で到着し、ダウンコートを脱ぎあわただしく着席しました。40歳くらいの小柄な大変よく通る声の持ち主でした。
検察官は裁判長に促されて罪状を読み上げました。「xxxxは平成25年xx月xx日xx時ころ、すすき野のxx丁目付近で・・・男3人に声を掛けて・・」「過去において同様の罪状で3回捕まり、3回目は15万円の罰金刑を受けている」
<つづく>
写真は裁判所の通路に掲示されている注意書き。
裁判の傍聴-2 ― 2014/04/11 20:28

前科はこれまでの10年間に犯されたものであることや、出身が九州であること、高校を2年で中退して、流れ流れて札幌に来たことなどです。
10年ほど前には九州の実家にいる実兄が捜索願を出していて、初犯のときに担当刑事からそのことを知らされ、その時には何をいまさらと思ったこと、そして、自分から直接兄へ連絡を取ることはしなかったと話していました。
当時の担当刑事は当然ながら実兄に逮捕されていることが知らされ、その直後に捜索願いは取り下げられて、以来、一切の連絡はないということでした。
検察官:なぜ、このような犯行を繰り返し犯すのですか。
被告人:なぜと言われても・・。生活のためです。
検察官:一日に幾ら位の収入がありましたか。
被告人:良い日もあるし、悪い日もあります。
多分、平均すると3千円くらいかな。
検察官:お酒を飲みますか。
被告人:はい。好きです。
検察官:競馬もやりますね。
被告人:はい。やります。
検察官:それらを止めることができませんか。
被告人:60歳になるまでずうっとやってきたことですから、
今さら止めることはできないと思います。
僕は「止めるように努力します」くらいは言った方が裁判官の心証を良くしたのではないかと思いました。
検察官は今回が4回目の逮捕で、いづれも同じ罪名であることを繰り返し述べていました。そして、過去の調書や判決文を示しながらいいました。
「被告人は深く反省をし、二度と同じ間違いをしないと言っているが、それは過去にも繰り返し言っていることである。従って、5回目の犯行はないと言い切れるものではないと考えられる。」
続いて、弁護人が立ち上がりました。
写真はポール・ニューマン主演の「評決」(1982年) という映画です。好きな作品のうちの一本です。
裁判の傍聴-3 ― 2014/04/12 15:57
弁護士:家賃滞納でアパートを退去させられて以来、あなたはどこで寝泊まりをしていましたか。
被告人:えー、知り合いの社長さんに倉庫の片隅を使っていいよって言われたので、そこに。
弁護士はその社長さんが法廷に来ていないか傍聴席を改めて見渡しました。残念そうな表情を少し見せました。そして、弁護士は被告人が起訴された後にこの奇特な社長さんに会って話をしたこと、脳梗塞を患って歩行が少し不便であるにも関わらず、被告が何らかの形で釈放されたら、自分が九州の実家まで連れて行き本人の実兄に身柄を預けるつもりであること、また、その際の旅費はすべて社長さんが負担する用意があることなどを話したと裁判官に向かって説明を始めました。
弁護士:その知り合いの社長さんにとって、あなたの世話をすることは何らかの利益になることがありますか。
被告人:いいえ、ありません。損はしても社長さんの得になることは一つもありません。ワシにはこの人のためには何もできませんから。
僕はなるほどと思いました。弁護士が強調したかったのは、被告人には一銭の得にもならないのに、それでも世話をしようという人がいること、また、九州の実家に戻り生活を立て直すチャンスがあるから刑量に情状酌量をしてほしいということだったのです。
弁護士:九州へ戻ったら、お兄さんに会って当面の経済援助をお願いするつもりですね。
被告人:そんなこと、分かりません。40年以上も会っていないのに・・・・。
弁護士:・・・・。
僕は、せっかく弁護士が有利な方向に誘導をしようとしているのにと思いました。また同時に被告は少なからず経験則から大した刑にならないとでも思っているのかなとも思いました。
写真は裁判物の映画としては傑作中の傑作であると僕が思っている「十二人の怒れる男(Twelve Angry Men)」のシーンです。
裁判の傍聴-4 ― 2014/04/13 21:39
裁判官は被告に「何故、この条例があり、あなたは違反者として逮捕されたのか分かりますか」と心もち席から身を乗り出して問いました。被告人は「それは・・・、警察に迷惑をかけたからだと思います」と答えました。
裁判長は「それでは少し説明をします。あなたは、『札幌市公衆に著しく迷惑をかける風俗営業等に係る勧誘行為等の防止に関する条例』に違反したのです。そして、その条例が作られた目的は『公衆に迷惑をかける風俗営業等の勧誘行為等を防止して、市民及び観光客等の安全で安心な生活環境を確保すること』なのです。
僕は被告人の背中を見ながら、被告人は条例の名称やそれが作られた趣旨などはどうでもいいと思っている風に感じました。
刑事事件の被告人として法廷に立つということは小さいころの生活環境から親兄弟や友人知人のこと、学歴のこと、仕事のこと、経済状態など「私たちはあなたを理解しようとしている」という名目で白日の下にさらされ、丸裸になるようなものです。もしかしたらそれ自体がいわゆる社会的制裁を意味するのかもしれませんが普通の人間には耐えがたいことだと思います。しかし、今回の被告人は妙にさばさばしていている風でした。
裁判長は「最後に、被告人は何かこの法廷で言いたいことはありますか」と尋ねました。被告人は何の躊躇もなく、瞬時に「ありません」とはっきり答えました。
(次回が最後です)
写真は札幌控訴院(裁判所)。昭和48年(1973)ころまで裁判所として使われていたようです。現在は札幌市資料館として使われています。当時の法廷が再現されています。現在の法廷と調度品こそ違いますがそれぞれの位置関係は全て同じです。
裁判官席に向かって右に弁護人席、左に検察官席となっています。
http://www.s-shiryokan.jp/floor/01-3sapporo.htm
裁判の傍聴-5(最終) ― 2014/04/14 20:59
検察官の論告求刑は、繰り返し同じ犯行を重ねているとして実刑4か月でした。弁護人は、被告は罪を認め反省もしているので情状酌量の上での罰金刑を主張しました。
裁判長は椅子に座りなおすかのような仕草をし、一呼吸おきました。僕は判決を言い渡す日程が決まるのかなと思いました。
しかし、裁判長はいきなり「それでは判決を言い渡します。被告人は被告人席へ」と言いました。僕はまさかと思いました。被告人の人生を左右する決め事にもう少し時間をさてもいいのではないかと多少の義憤さえ覚えました。
「主文。被告人XXXXに懲役4か月執行猶予3年を言い渡します。少し、説明をします。執行猶予3年という意味はこれからの3年間に再度逮捕されるようなことが起これば直ちに執行猶予は取り消され、あなたは刑務所に収監されるということです。その場合には今回の刑期に新たな犯罪の刑期が加えられて刑務所に入るという意味です。従って、重々、日々の生活を慎重に生きてください」
僕は其の被告人が裁判長の方に向かって立っているので顔を見ることはできませんでしたが傍聴席から背中を注視していました。いわゆる中肉中背で、白髪が目立つその60歳の男の背中は不動のまま、ただ「ありがとうございます」とだけ言って頭を下げました。
法廷を出て妻とエレベーターホールに向かいました。そこには先ほどの女性検察官、上司らしき中年の男性検察官、弁護士が文字通り談笑をしていました。
その時ふと思いました。このような事案はまれなことではなく、罪状認否にさえ問題が無ければ多くの時間を割くことはなく、裁判官、検察官、弁護人のアウンの呼吸で出来るだけ速やかに、判例に従って一日で判決を言い渡すのが税金の有効な使い方なのかなと。
被告人の男は法廷を去るときにはもう腰縄をされることはなく、刑務官も心なしか入廷した時の緊張感はなく、別室に消えました。
開廷宣言から閉廷宣言までちょうど40分の出来事でしたが、当事者でもない妻も僕も多少の疲労感を覚えていました。
僕らはエレベーターで地下にある食堂に向かいました。12時までには少し早かったせいか客は2~3人しかいませんでした。妻は山菜そばを僕は醤油ラーメンを注文しました。
外に出ると幸いにも小雨が上がっていました。しかし、寒さは変わりなく僕はしっかり帽子をかぶりました。
あの男は、と僕は妻に言いました。誰か迎いに来ている人がいるのだろうかと。
(5回の「裁判の傍聴」をこれで終わります。)
写真は「週刊現代」2014年4月12・19日合併号に掲載された袴田事件に関わった警察、検察、裁判官たちのリストです。袴田さんの裁判を今回傍聴した裁判と比較するつもりは毛頭ありません。しかし、共通しているのは両方とも日本の裁判制度の中で行われたことです。
人は誰でも間違いを犯す可能性を持っています。そして、間違いを犯したら謝罪をします。その方法の一つとして刑務所に収監されることです。では、警察、検察、裁判官たちが間違った場合にはどうなるのでしょうか。最も取り返しができない誤りは、無罪である可能性があるにもかかわらず死刑判決を言い渡し、それを執行することです。はたして国家賠償という制度だけで十分なのでしょうか。
「疑わしきは罰せず」という裁判の鉄則を決して忘れてはならないと思います。そして、僕は、たくさんの国民が裁判の傍聴をすることは警察、検察、裁判官の「暴走」への抑止力になるのではないかと思うのです。
退職し時間に余裕のある人は裁判の傍聴をし、格安の昼食を庁舎内食堂で食べ、もっと開かれた裁判制度になることに貢献しましょう。
最後にお近くの裁判所の情報のサイトを記してます。
http://www.courts.go.jp/kengaku/saibansyo_joho/index.html
フラッシュモブ(flash mob、flashmob) ― 2014/04/15 14:36
Wikipediaによると「フラッシュモブ(flash mob、flashmob)とは、インターネット上や口コミで呼びかけた不特定多数の人々が申し合わせて雑踏の中の歩行者として通りすがりを装って公共の場に集まり突如パフォーマンス(ダンスや演奏)を行って周囲の関心を引きその目的を達成するとすぐに解散する行為」ということです。
分解すると、Flashは「一瞬の、束の間の」、Mobは「大衆、民衆、群れ」となります。
実際のフラッシュモブはYouTube上にたくさんあります。大変面白いのからそうでもないと思われるのまで様々です。
僕が好きなのは下記のです。
http://www.youtube.com/watch?v=GBaHPND2QJg&feature=player_embedded
http://www.youtube.com/watch?v=y0-2d__wi7k
http://www.youtube.com/watch?v=vR5UwyK3a7Y
Flash mob at Copenhagen Central Station.
http://www.youtube.com/watch?v=mrEk06XXaAw
Flashmob Flash Mob - Ode an die Freude
http://www.youtube.com/watch?v=kbJcQYVtZMo
Historic flashmob in Antwerp train station
http://www.youtube.com/watch?v=bQLCZOG202k
Christmas Food Court Flash Mob, Hallelujah Chorus
http://www.youtube.com/watch?v=SXh7JR9oKVE
Frozen Grand Central
http://www.youtube.com/watch?v=jwMj3PJDxuo
お時間があるときにでもYouTubeを開いてflash mobで検索をしてみてください。中には日本で撮影されたのもあります。お試しください。
最近のコメント